第三回「戦場は荒野」

ごくごく一部よりの熱いご声援により、遂に再スタート!ファミコンの野球ゲームの全てを動画で振り返る!(というより、やったことないゲームも結構あるので、どっちかっていうと自分でも再発見って感じもあるけど・・・)

いいか!耳をかっ穿じってよ〜く聞け!

”ファミコンの野球ゲームはファミスタかベストプレーかそれ以外だ!”

そうだ!あとはそれ以外だ!←


1989年(16作品/全147作品中)
ファミスタや燃えプロ、ハリスタなどの販売実績を見てか、この年は実に16本(内ファミスタ2作品)全ファミコンソフトの1割を超える野球ゲームが発売された。

「がんばれペナントレース」コナミ/2月28日(wikiyoutube



87年のエキサイティングベースボールの次にコナミより発売された野球ゲーム。
ペナントレースに焦点を当てたゲームで、運営資金システムやトレード、乱闘、代走や守備変更ができるなど、方向性は間違っていないものの、続編が出ることはなかった。


「ペナントリーグホームランナイター」データイースト/3月31日(wikiyoutube



こちらもペナントレースに焦点を当てたゲーム。自分の打撃、投手成績記録がリアルタイムで書き変わるなど、うれしい機能がついているものの、こちらもヒットしなかった。


「ベースボールスター 目指せ三冠王」SNK/5月19日(wikiyoutube



ゲームバランスの良い隠れた名作。選手が全て架空なのと、データパターン、アクションパターン(特に守備時)が少なくスルメゲーム度がやや低かったのが残念だった。


「究極ハリキリスタジアム平成元年版」タイトー/7月21日(wikiyoutube



ハリスタの3作目。


「新・燃えろ!!プロ野球」ジャレコ/7月27日(wikiyoutube



斜め横視点という、かなり斬新な謎仕様にリニューアル。もちろん受け入れられなかった...


「ファミスタ89開幕版」ナムコ/7月28日(wikiyoutube



初の夏発売のファミスタ。実は任天堂とのライセンス契約のごたごたが原因。
一方で、歴代ファミスタの中でも操作性、投打バランスなどは最も良いという評価が多く、ハックロム派の支持も高い。それだけに開幕前の不十分な選手データが残念。(参考記事:【短期集中!】勝手にファミスタクロスレビュー!2【血迷い連載】


「名門!第三野球部」バンダイ/8月8日(wikiyoutube



人気漫画のゲーム化作品。ストーリーモードがある。


「甲子園」ケイ・アミューズメントリース/10月6日(wikiyoutube



夏の甲子園を舞台にした野球ゲーム。後にシリーズ化された良作。


「ソフトボール天国」トンキンハウス/10月27日(wikiyoutube



野球ゲームならぬソフトボールを題材にしたゲームが登場。
60名のキャラの中から10名を選んでチームを作るシステムは斬新で、想像力をくすぐる良作。


「超人ウルトラベースボール」カルチャーブレーン/10月27日(wikiyoutube



魔球や秘打を駆使して対戦する、ありそうでなかったトンデモ野球ゲーム。意外とファンも多い。


「メジャーリーグ」アイレム/10月27日(wikiyoutube


映画メジャーリーグのタイトル冠した野球ゲーム。と言っても中身はほぼ日本の野球ゲーム。試合画面はファミスタのドパクリ←


「ファミコン野球盤」エポック社/12月15日(wikiyoutube



スーパーカセットビジョンの撤退で、サードパーティーとなったエポック社のファミコンソフト第一弾。アイテムを買うことで能力がアップ。


「激闘スタジアム!!」テクモ/12月15日(wikiyoutube



典型的な野球ゲームシステムだが、各ポジションごとの守備力や肩の強さが設定されている。目の付け所はよいが売れなかった。


「I LOVE ソフトボール」ココナッツジャパンエンターテイメント/12月19日(wikiyoutube



女子高生のチームを操り、地方予選、全国大会、アメリカ代表戦、プロ野球戦、名球会戦、メジャーリーグ戦とまるでドカベンかキャプテン翼か、はたまた島耕作かのらくろかの様に、ステップアップして行くw


「エモヤンの10倍プロ野球」ヘクター/12月19日(wikiyoutube



江本孟紀氏監修の野球ゲーム。野球ゲームとしては珍しく一人プレイ専用ゲーム。細かくリアルなゲームシステムがイマイチ受け入れられなかったのか、予告されたパリーグ編は発売中止となった。


「ファミスタ90」ナムコ/12月19日(wikiyoutube



89年末、最後を飾るのはデフェンディングチャンピオンのファミスタ。開幕版のデータの中途半端さを解消してくれる出来を期待したのだが...

容量が2MBに拡充、バッテリーバックアップ付き、スイッチヒッターやサイドスローが登場。ラインドライブ、助っ人システムなどが新たに導入された。

既にほぼ完成されていた操作感を台無しにしたラインドライブの導入はファン離れの遠因となり、次作で廃止されたものの、もはや野球ゲーム=ファミスタの牙城は徐々に崩れ始めていた。(事実88を最後に100万本達成はなされていない)(参考記事:【短期集中!】勝手にファミスタクロスレビュー!2【血迷い連載】


87年のPCエンジン、88年のメガドライブに続き、この年4月にはゲームボーイが発売され、徐々にではあるがファミコンから、携帯ゲーム機、後に現れる次世代機とパイの取り合いが更に過激化して行くのである。

次回予告
乱立した野球ゲームたちのサバイバル戦争。生き残ったのはどれだ?


君は生き残ることが出来るか?