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大好評!?のファミスタで振り返る日本プロ野球史のパート2!
それでは早速プレイボール!←


(三本目)ファミリースタジアム88

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様々な機能を追加して発売されたファミスタ88は1988年12月20日に発売され、累計109万本売り上げました。

1988年と言えば、ドーム元年。日本初の屋根付き球場”東京ドーム”が出来た年です。

ついでにいうとグリーンスタジアム神戸もこの年に開場。翌年よりオリックスのホームグラウンドとして使用されました。

あとはデービス大麻で解雇、門田450号、バースも解雇、ブライアントが中日から金銭トレードで近鉄へ(この当時は外人枠が二人(郭とゲーリーがいたため))吉村大けが、ブーマー163m弾、近鉄悪夢のダブルヘッダー、「去る山田、そして福本」発言...

この年は巨人、広島を降してリーグ制覇をした「星野・中日」を近鉄との熾烈な優勝争いを僅か2厘差で制した昨年の覇者「森・西武」が迎え撃つ形で日本シリーズが行われ、最後は伊東のサヨナラ打で西武の連覇という形で幕を閉じました。

新人王はセが立浪、パが森山、ベストナインはそれぞれ

セ P小野 C達川 一落合 二正田 三原 遊池山 外ポンセ・パチョレック・広沢

パ P西崎 C伊東 一清原 二福良 三松永 遊田中 外秋山・高沢・平野 DH門田

という顔ぶれ。

球場や、新勢力の台頭など、日本プロ野球界の変化に呼応してか、ファミスタも3作目で意欲的な新機能を盛り込んできます。

まずは、球場が4つ選べるようになったこと(どうむ、ろっこうさん、しゃちほこ、かせんじき)

そして、遂にプロ野球12球団が全てそろったこと。

エラーの要素が追加されたこと(これに関しては選手にはまだ守備の能力がないため、ランダムで発生するが、チームごと?打球の強弱?などの説が巻き起こった)

ファインプレーの導入により守備操作の上手さに更に差が生まれたこと。

試合前にスタメンの打順を変更することが出来るようになった。

ピッチャーの枠が先発4人抑え2人と4人制から6人制になった。

また、チームのスタメンに2人好調選手(その選手は本塁打20本増し)がランダムで設定され、予定調和的だった代打によるスタメンの入れ替えにイレギュラーが生じ、更なる工夫を煽る原因となった。

またラッキーセブンの導入により、打順の巡りや投手交代のタイミングも更に戦略的となった。

一見、ここまで見るといいこと尽くめなはずの88。一つ大きく残念な点としては、貧打の87からのバランス調整のためか、守備時の送球が異常に遅くなり、カットプレイの必要性、走力のある選手の内野安打や盗塁の成功率が大幅にあがってしまったことがあげられます。

このためか、また、このあと南海阪急の身売りによる球団改変のために89開幕版が1年経たずに発売されたせいもあってか、この88はシビアな対戦を望むファミスタファンからの評価は低く、燃えプロやハリスタ、がんペナ、またアクション制のないベストプレーなどへの野球ゲームファンの流出のきっかけを作ってしまいました。

評価 8.0/10

いいところ・・・12球団登場。4球場。エラー&ファインプレイ。ピッチャー6人制。スタメン入れ替え。好調選手。ラッキー7。

わるいところ・・・守備時の送球が遅く、内野安打や盗塁成功率が大きく偏ってしまった点。打球感が軽くなってしまった点。また、このときくらいから選手データへの愛がじわじわ薄れて来ている気がする点(シュートピッチャーなのにシュート4とか)

 

(四本目)ファミスタ89開幕版!!

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今作より、略称であったファミスタが正式名称として使用されることになり、その後も”ファミスタ”シリーズとして続編が発売されました。

ナムコと任天堂のライセンス契約が拗れたせいで、毎年年末に発売されていたファミスタが、開幕版!!という強引なタイトルを冠して発売されたのは1989年7月28日という何とも中途半端な時期でした。

その為、外国人助っ人のデータが何となく想像のデータ(後にメジャーでも活躍するフィルダー特にが惨い)となり、そのためデータ的に損をする球団もいくつか見受けられます。

南海がダイエーに身売り、阪急がオリックスに身売り、と12球団のチームカラーや本拠地が変更になる球界再編の年でした。

昨年の悔しさをはらし、近鉄がリーグ制覇!巨人を相手に日本シリーズでも3連勝するも、そこで力尽き4連敗、藤田巨人が日本一に輝きました。

村田200勝、斉藤雅ノーヒットノーラン目前からの悪夢、清原ジャンピングニー、ブライアントの3打席連続本塁打、加藤哲郎VS巨人打線、、、、

この年の新人王はセが苫篠、パが酒井、ベストナインはそれぞれ

セ P斉藤 C中尾 一パリッシュ 二正田 三落合 遊池山 外クロマティ・山崎・彦野

パ P阿波野 C山下 一ブーマー 二辻 三松永 遊田辺 外秋山・ブライアント・藤井 DH門田

という顔ぶれ。

前作88で好評だった、4球場6投手、好調ラッキー7、打順入れ替えなどはそのまま。

守備時の送球もやや改善され、野球ゲームとしてのバランスはそこそこよいものの、88より打率の悪い選手の飛距離を調整したようで、打てない選手は全く飛ばない打てないという、またしても投高打低のゲームバランスとなってしまいました。

また、全球団に勝ち抜くとPチーム(プロ野球OB)とAチーム(漫画やアニメの選手)が登場。

評価 8.5/10

いいところ・・・守備時の送球バランスが改善され、全体のバランスが良くなった。

わるいところ・・・投高打低よりの設定のため、高能力の選手以外打球があまり飛ばない。



(五本目)ファミスタ90

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前作89開幕版が夏に出たこともあって、この年はファミスタが同じ年に2本出ることになりました。

これにより今後ファミスタ◯◯は、翌年の西暦が引用されるようになるのです。
ということで、この年のプロ野球界の出来事は、前作のものをご覧下さいw←

今作品で追加、改変された機能としては、投高打低だった打球感がやや飛びやすくなった点、3割打者はラインドライブがかかり、外野手の前でワンバウンドしやすくなった点が上げられます。

一方で、本塁打などは3割打者より2割9分台の方が出やすくなってしまいましたが、今までのファミスタらしさはそれほど損なわれておらずそれなりに遊べる一本です。

また、このラインドライブが非常に強く作用しすぎるくせに、普通のフライは落下直前にやや伸びたりもするので、旧作ファンにとっては若干守りづらく感じるでしょう。

選べる球場が6つ、バックアップ機能によるリーグ戦の導入など、長く遊べる工夫の方に重きが置かれている点は、昨今のもはやファミスタのファの字も残ってない改悪の集合体の様な新作群よりもよほど遊べる作りとなっているものの、やはり地味さは否めません。

選手データは89よりは実際に則して作られているものの、年々データの練り込みが曖昧になって来ていて、選手ごとの個性が反映されていません。(近鉄とかリーグ1位なんだしもうちょっと強くしてもいいんじゃないかとも思います。)

評価 7.5/10

いいところ・・・89開幕版の不完全なデータが改善されているところ、投高打低のバランス調整、リーグ戦モード、Pチーム、Aチームで遊べるところ

わるいところ・・・選手データが年々いい加減なところ、ラインドライブが打率に比例するわけでなくざっくり3割以上未満でしか再現されていないところ