一部のひんしゅくを買いながらも、歯を食いしばって続けて参りました「ファミスタクロスレビュー」もいい感じに「いいね!」も減って来て、いよいよというか、当然の最終回。
それでは元気良くプレイボール!
(八本目)ファミスタ93
ファミスタファンに遂に愛想を尽かされる原因となった悪夢の一本は1992年12月22日に発売されました。
NPBのライセンスを受けて球団・選手が遂に実名化。
またファミスタ史上初のDH制導入とこれだけ読めばいいとこづくしに見えるものの、スーパーファミコンなど次世代ハードのリリースにより、スポーツゲームのリアル路線に惑わされ、なんとも気持ち悪いカッコ良くも可愛くもないキャラデザインに(号泣)
それに伴い、投球感、打球感などの操作感もアレンジが加えられました。
1992年と言えば、遂に野村ID野球が花開き始め、セリーグを制し王者西武に初挑戦した年であります。
結果は西武が4勝3敗で日本一3連覇を達成する訳ですが、何とこの7年間で西武は6回日本一!。
また、この年は、ロッテの本拠地が千葉に移り、球団名を千葉ロッテマリーンズと改名した年。
あとは、星陵松井秀喜5打席連続敬遠、近鉄新井2000本、北別府200勝...
新人王はセが久慈、パが高村。
ベストナインが
セ P斉藤雅 C古田 一パチョレック 二和田 三ハウエル 遊池山 外前田・飯田・シーツ
パ P郭 C伊東 一清原 二辻 三石毛 遊田辺 外秋山・佐々木・高橋智 DHデストラーデ
という顔ぶれ。
この年のバージョンは、特に投球感が最悪で、お暇な方は動画などを見ていただければわかると思いますが、ピッチャーが風船とかピンポン球のような軽いものを投げている様な感じがするんです。
これを見た瞬間に僕はファミコン版ファミスタを買うのを辞め、しばらくは旧バージョンとスーパーファミスタ1と2で我慢していたのですが...
ということでTACOX先生を見習って愛のムチ!
評価5.0/10
いいところ・・・選手球団が実名。DH制の導入。近鉄吉田のBGM
(九本目)ファミスタ94
ファミコンからスーファミへの転換もあり、このバージョンをもってファミコン版は最後となります。
スーパーファミコン版に注力したためか、非常にシンプルな作りになっています。
選手のデザインもリバウンドし(元に戻り)投球感や打球感も元に戻り、実はまぁまぁ遊べる作りとなっています。
折角の最終版だったし、セーブ機能もあったので選手データの入れ替えが出来るモードを追加して欲しかった。
1993年と言えば、大洋が横浜ベイスターズと球団名を改名。大野が100勝100セーブ。伊良部158キロ。落合セパ両リーグで200本塁打。ブライアント200三振。
この年の日本シリーズはついに昨年の雪辱を果たし野村ヤクルトが森西武を破って日本一に輝きました。
また、このオフよりFA制度が導入され、松永、石嶺、山沖が阪神に、駒田が横浜に、落合が巨人に入団。
新人王はセが伊藤智仁、パが杉山賢人。
ベストナインが
セ P今中 C古田 一広沢 二ローズ 三江藤 遊池山 外前田・パウエル・新庄
パ P工藤 C田村 一石井 二辻 三石毛 遊広瀬 外秋山・佐々木・藤井 DHブライアント
という顔ぶれ。
ファミスタ最後のバージョンということでいい意味でも悪い意味でも非常にシンプルな作品となりました。
このバージョンの勿体ないところは、データが全て実際の数字をそのまま当てはめてしまったところであります。
例えば毎年3割30本をクリアしてる打者でも、たまたまこの年に.238 24本だっただけで、そのままその数字が、代打専門の控え打者がた.300 4本打っててもそれもそのまま。
今までのファミスタなら、前者は.276 28本くらい、後者は.280 10本くらいに調整していたわけです。
長い目で見た成績や刹那的な成績に対して、ファミスタなりの解釈でもって調整を施す=データ愛が存在していました。
さらに、ここで悲劇が起こります。
この年の巨人打線はごく一部の選手を除いてほぼほぼ大スランプで、3割はおろか2割5分を超えないレギュラーがゴロゴロしており、元々機動力の面で他球団に劣っていた打線が打率、本塁打ともに恐らく12球団最低クラスの打線となってしまうのであります。(ファミスタ94巨人打線事件)
この年の巨人打線はごく一部の選手を除いてほぼほぼ大スランプで、3割はおろか2割5分を超えないレギュラーがゴロゴロしており、元々機動力の面で他球団に劣っていた打線が打率、本塁打ともに恐らく12球団最低クラスの打線となってしまうのであります。(ファミスタ94巨人打線事件)
かと思えば、この年最下位に沈んだはずの広島の各選手の数字ががかなりかさましされていたり、各選手のその年の成績や使われ方とかこの実績を加味しながら、上手にその年のペナント成績を表現しようという意思が全く感じられません。
この翌年、遂にスーパーファミコンでコナミよりパワフルプロ野球が発売され、その操作ギミック、選手データの緻密さにより、家庭用ハードにおける野球ゲームの代名詞をファミスタとナムコは明け渡してしまうのでした。(単純さの面で圧倒的に勝るファミスタが、緻密すぎるパワプロと棲み分けしていくには、操作感の原点回帰&可能なオプション機能の整備に他ならないと思うのは僕だけでしょうか?)
ということで最後のファミスタは
評価7.5/10
いいところ・・・選手が実名。操作感がなんとか戻った。
わるいところ・・・データが酷い。最後の作品なのに気合いが感じられない。(正直データ編集が出来れば意外とまともに遊べる操作感なだけあって惜しい)
さてみなさん、どうでしたか?
ラインナップを評価点数とともにずらっと並べてみましょう!
初代(9.0)87(9.0)88(8.0)89(8.0)90(7.5)91(8.0)92(8.5)93(5.0)94(7.5)
ざっくり更に順位をつけると
打高投低が好きなら初代、91
投高打低が好きなら87、89
操作感含め対戦向きの良バランスは89か92
がオススメだと思います!
(86、87あたりもいいんだけど12球団ないのと、ファインプレイがないのが惜しい。多少の投高打低感はあるけどデータを編集出来るなら89くらいが丁度いいかもなバランスかも?)
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