手術当日の朝、同室の人にエールを送られて手術室まで向かいました。

さすが大学病院だけあって、僕の受ける整形外科以外にも複数の人が色々な手術をうけるようで、混雑していました。

担当看護師さんに連れられて手術室に入ると、うつ伏せに手術台に載せられ、血圧や心電図を図る器具を取り付けてもらい、麻酔が入れられました。

「頭の中で数字を数えててください」

1...2...3......10.......言われるがまま数えているうちに、フッと意識が無くなりました。



気づくと病棟のナースステーション前の集中観察室のような別室で突然目覚めました。

まだ痛み止めが効いているのか?朦朧としていて、今自分の身体が一体どうなっているのか?全くわかりませんでした。

恐る恐る右脚の指を動かしてみました。そのあと左脚の指も動かしてみました。

動く!

次に右手と左手も握ってみました。

とりあえず、半身不随などの極度の運動障害が残るような結果になっていなかったことにホッとしました。

本心では怖くて怖くて仕方なかったのでしょう、涙が頬を伝いました。

段々意識もハッキリして来て、両脚には血栓を防ぐ加圧ポンプが、泌尿器には尿管が、首筋には血を抜くためのドレーンが取り付けられていました。

手術という大きな山を超えたものの、まだまだ下山までにはほど遠かったのです。

その12につづく