安牌カウンティングとか残り筋カウンティングというワードを耳にしたことあると思います。

両面待ちにおいての待ち牌は「1−4|4−7、2-5|5-8、3-6|6-9」の合計6筋 × マンズピンズソーズの3種 = 18筋になります。

勿論、愚形(嵌張辺張シャボや単騎待ち)と呼ばれる和了形もあります。
ですので、あくまでも相手の待ちが両面だったとして...という前提での戦術になります。

両面前提だとしても、押し引き判断において、この残り筋カウントが非常に役に立ちます。

残り筋カウントの方法やその用途について説明していきます。


通ってない残り筋がN筋あった場合、通ってない筋牌を押すと放銃確率は

1 ÷ N × 100 (%)

となります。(相手両面待ち時)

例えば残り10筋の1つを切った場合、その放銃確率は10%(10回に1回)。
残り3筋の1つを切った場合33%(3回に1回)となるわけです。

ちなみに両無筋(4、5、6)を通す場合は2倍となります。

ですので残り10筋でも両無筋なら20%ですから、両無筋の4、5、6はそれだけ危険度が高いということがわかります。



◆残り筋数と無筋が両面待ちに当たる確率


18筋〜16筋・・・5.6%〜6.3%

筋牌が0種〜1種しか通ってない状態。
無筋は切り飛ばしにくいが大体通る。だからといって自手に価値がないのに二向聴から両無筋を切るのはやり過ぎ。



15筋・・・6.7%
14筋・・・7.1%
13筋・・・7.7%

筋牌が3種〜5種しか通ってない状態。
無筋は切り飛ばしにくいが大体通る。対親に対してはこの辺まで押せると言えば押せる。



12筋・・・8.3%
11筋・・・9.0%
10筋・・・10.0%

頻出のケース。筋牌が6種〜8種通ってしまった状態。
対親や自分の手が弱い場合は押しづらくなってくる。子のシャンテン押しやリャンシャンテンからの両無筋はほぼ不可。


 9筋・・・11.1%
 8筋・・・12.5%
 7筋・・・14.3%

こちらも頻出のケース。筋牌が9枚〜11枚通ってしまった状態。
自分が親の時、押し気味の時(好形高打点や微差順位)に押せるかどうかのライン。シャンテン押しや両無筋押しはほぼ不可。


 6筋・・・16.7%
 5筋・・・20.0%
 4筋・・・25.0%
 3筋・・・33.3%

 2筋・・・50.0%

レッドライン。筋牌が12枚以上通ってしまった状態。
ここからは加速度的に確率が上昇するので無筋はほぼ通せない。
全ツッパ時(聴牌時にはリーチしているだろうが...)、ダンラスのオーラス役満が見えるなどのレアケース以外はシャンテン押しは万歳アタックレベル。



◆残り筋のボーダーライン

まとめると、10%前後(残り筋11〜9)が押し引き時の目安となりそうです。

あとは自分の手(好形・高打点・現物待ち・親or子)と相手(河の不穏度や手役、親or子)などで+1枚−1枚の前後はします。

また切る牌が当たった時に赤ドラや手役が絡むかどうか?も判断材料として頭に入れておきましょう。



◆最終的に押し引きを決めるのは何?

「残り筋カウントだけ」を知識として入れて、聴牌から程遠い手牌から無造作に無筋を切り飛ばしている人を見かけます。

残り筋カウントの前に、覚えておきたいのが「自分の手牌価値」との比較です。


・まずは自分の手牌価値!

例えば愚形残りの二向聴で仮に和了れたとしてもさほど打点も見込めないというような「価値の低い手」で、当たっても10%だからと無筋を切り飛ばすのは得でしょうか?

ストレートに和了りに向かうべきか?なるだけ手を壊さずに迂回気味に進めるか?和了りもテンパイも諦めて守りに徹するか?

先制リーチや高打点の鳴きというイベントが起きた時点で自分の手牌価値を見積もった上で、判断材料の一つとして用いるべきです。


(参考記事)超シンプル!足し算で判断する押し引きの公式「KODの法則」




・点数状況や局面を判断に活かす!

加えてさらにゲーム勝率を上げるために抑えておきたいのが「点数状況」です。

全員がフラットな持ち点状況である東一局の開局時と、ある程度点数が動いた南場やオーラスでは、当然押し引きの判断基準は変わってきます。

点数がないならやや押し気味になるでしょうし、点数があるなら親や断トツラス目に対しては引き気味になります。

極端な例を言えば、オーラス子の倍満を振ってもトップという状況では、親以外には振って終了でも良し、自力和了でも良しなので、全ツ=ノーガードにするべきです。
(順目が深くなってきて親が聴牌したり和了したりするのを避けるため)


(参考記事)オーラスは最終順位を決定するエキストラステージ




・河の不穏度で相手の手牌を推理!

さらに筋やノーチャンスの牌でも、打点を狙ったリーチに対しては、無筋よりも危険なことがあります。

赤やドラの見え方(自分から見えてなければ当然相手が持っている)や、相手の河の不穏度(愚形払いや打点に寄せたなど)に注意することで、自分の手牌価値を相対的に見積もることができるようになります。


(参考記事)【あなたは何次元?】麻雀の強い人には一体何が見えているのか?





◆大事なことは「自分なりの基準」

「押したら通ってた」

「あそこで降りてれば...」


麻雀をやっていれば誰しもが抱く反省です。

牌譜やAIなどで添削の出来ないフリーの場だと

「放銃した場面では、実は押したほうが得だった」

「押し通して和了った場面では、実は降りたほうが得だった」

という事実に気づけないまま、間違った押し引き感覚を身に着けてしまう危険性をはらんでいます。

まずは「押し引き」に対する基本的な考え方を身につける必要があります。

そういう意味で押し引き鍛錬の第一歩は「座学」なのです。

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