やっぱりオーラスは難しい!
先日のMリーグで初の同点トップが生まれた。リーチ棒を見逃していた!凡ミス!などの批判めいた声が見受けられたが、一概に悪手とも言い切れないんじゃないか?と思った僕は、1巡ごとに摸打を追いながら、自分ならどうしたか?あとになって冷静に考えればどう出来たか?について考えてみた。
(Mリーグ11月29日第2回戦)南四局1本場
点数の並びは南家黒沢21000 西家岡田42200 北家小林24600 東家魚谷12200。
二着小林との点差が17600点なので満貫8300の直撃を受けてもトップを守りきれる。
一方で黒沢と小林が近いのでそこが二着争いをしてくれるのが理想の展開。
赤二枚の手牌であるものの、急所も多くなんとか役牌を重ねてリーチをせずに安全に流したい。手持ちの南と白は三巡目にして既に二枚切れ。
相当守備的ならここで9s→8sもあるか?と言っても自分で愚形を引けば最速でダマピンフになるルートもあるし、2枚切れの白南どちらかを一つ外しそう。
相当守備的ならここで9s→8sもあるか?と言っても自分で愚形を引けば最速でダマピンフになるルートもあるし、2枚切れの白南どちらかを一つ外しそう。
実際その後南一枚を抱えて辺張落とし。リーチはしたくないから更に安全に4pや9pもあるにはあるが、親と小林の共通安牌9mを二枚持っているので最も手広く打南。
その後3枚筋の69pから9pを1枚外す。(四対子なので、七対子ルートもあるけど、ドラの発が見えてないので、赤を抱えて死ぬ羽目になりそう→面子手を見ながら最後まで安全に進めていく)
その後3枚筋の69pから9pを1枚外す。(四対子なので、七対子ルートもあるけど、ドラの発が見えてないので、赤を抱えて死ぬ羽目になりそう→面子手を見ながら最後まで安全に進めていく)
再度9pを引いてきてツモ切ったが、前巡小林に9p鳴かれてないのと親が6pを切ったのでここで先々切れなくなりそうな4p1枚外しもあるだろうか?
2着目小林が発をポンして打7sのあと。ここでも4pには手を掛けず僅かにタンヤオを見て打9m。
小林の河的にも混一色まであるハネマンは半々だが…
→9mは共通安牌なのとリャンカン部分だし実質ここからだとタンヤオを成立させづらい。順目も中盤、自力決着はここで見切るべきではある。
小林発ポン後、親の河も手出し8m→7sとだんだん不穏になってきた。小林の現物で親の裏筋の3s。ピンズの混一なら跳満があるのでだいぶしんどいが敢えて言うなら3sではなく6s?
親がツモ切った1mをツモ切り→小林チーテン嵌4p待ち。まだ和了り目を見ているけどこの辺で手終いだとすると他の候補はなんだろう?親をケアなら小林のツモ切った7m?
即座に親リーチが飛んできて(14p待ち)現物2枚合わせてこの手格好。
ちなみにリーチ一巡目小林は3p手出し後4mプッシュ。もしここに違和感(「満貫和了っても着順上がらないはずなのに、どうして親に突っ張ってるの?」)があれば、もしやハネマン以上?再計算→満直同点に気づけたか?
ちなみにリーチ一巡目小林は3p手出し後4mプッシュ。もしここに違和感(「満貫和了っても着順上がらないはずなのに、どうして親に突っ張ってるの?」)があれば、もしやハネマン以上?再計算→満直同点に気づけたか?
8mが三枚見えなので最悪の混一まで考えたら4mの筋の7mで一巡凌げたかもしれないが、魚谷の待ちも実はかなり薄く長引いた可能性も高く、いつかは6Pを出したかもしれない。
結局は親の現物の6pを抜いて満貫の放銃→リー棒含めて同点トップとなった。
(おまけ|たらればですが...)
ついでに気になったので、小林に1mチーテンを取らさなかった場合のツモも追ってみた。
ついでに気になったので、小林に1mチーテンを取らさなかった場合のツモも追ってみた。
チーテン取らさなかった場合も魚谷は4mツモって14pリーチだった(実際は4mが食い流れて黒沢一向聴→打中)。
ところが同順4sが岡田に流れるのでチーが入らなければ黒沢は58s14mの一向聴でもあった。
ところが同順4sが岡田に流れるのでチーが入らなければ黒沢は58s14mの一向聴でもあった。
その場合小林4mツモって嵌4p待ちから1mツモ切り3pツモ切りで待ち変わらず。魚谷白→5mとなり岡田は対子の5mで更に二順は凌げた。
黒沢は23m11234p23467s西から厳しい1p引きで恐らく打西。(見えたツモはここまで)
もちろん流局後次局、親に化け物みたいな速くて高い手が入ったかもしれないし、薄い14pをツモッたら裏が東だったかもしれないし、もっとたらればを言うと、一巡くぐり抜けた後に黒沢58sツモ→リーチ、手詰まって親と小林の安牌中筋4sで高め三色裏1跳満で黒澤逆転トップもあったかもしれない。
何が正解かは誰にもわからない。だからこそ1選択1選択悔いのないように最善を尽くさないといけないな、と強く感じた。
打ってるときは極力シンプルに見えてるものだけで選択してるけど(というか僕の実力だとそれで手一杯)、こうして四者のツモを追っていくと、一牌一巡で紙一重なことも全然珍しくない。
何が正解かは誰にもわからない。だからこそ1選択1選択悔いのないように最善を尽くさないといけないな、と強く感じた。
打ってるときは極力シンプルに見えてるものだけで選択してるけど(というか僕の実力だとそれで手一杯)、こうして四者のツモを追っていくと、一牌一巡で紙一重なことも全然珍しくない。
ゲームの集大成であるオーラスってさらに特別で難しい局面になりやすいから、時間使ってよいなら一巡ごとに色々確認しようと我が事のように思った。
違う対局だけどもう一つ印象的なオーラスがあった。ラス親が和了りたおして5400点持ちのラスからトップになった試合である。
(Mリーグ10月25日第1回戦)南四局0本場
オーラスを迎えて、南家滝沢40800 西家村上11000 北家瑞原42800 東家沢崎5400の並び。
オーラスを迎えて、南家滝沢40800 西家村上11000 北家瑞原42800 東家沢崎5400の並び。
二着と2000点差と僅差で、何とか役牌の重なりを利用して自力決着でトップを取りたい。
ラス目も見える上家村上からのアシストが噛み合えば...というところである。
一方で親の第1打が3mと速いのかも?という状況。自風の北を残して数牌には手を付けられないので打白から。
その後鳴ける牌が出て来ず親が6巡目に切った中を勢い良くポン。
その後鳴ける牌が出て来ず親が6巡目に切った中を勢い良くポン。
一通や混一を見て相当目一杯に構えています。2000点差なんてあってないようなものなので、仕方ないと言えば仕方ないけど、たとえ2000点差でもあの状況(手格好、6巡目、親の河)での中ポンは僕はできません。
というのも沢崎は3mのあと7s2m8s7s北中と37牌を並べ、ツモ切りが続いています。ここで1枚目の中を鳴いてしまうと、後戻りは出来ません(ギリ5巡目前もしくは親沢崎の数牌の外側ターツやオタ風対子以上の降りやすいなら鳴きより|滝沢が遅そうというのも若干の二鳴き要素)。親とタイマンを張る羽目になります。
また速そうには見えないけど、3着目をキープしたい村上も親に負けじと参戦して来たら、村上に放銃してもまぁまぁの確率で2着落ちします。
もちろんオーラスで自分が和了らないとほぼ終わらせられないので、中を鳴いとかないと厳しいから鳴くべきなんだろうけど、ラス親の強さを痛いほど知ってる残像のせいで僕は鳴けない。(だけど愚形チーからのバックスタートはする←)
ちなみにもし勢いでポンしちゃった場合は、愚形リャンシャンテン親の安牌7s1枚だと戦えないので、すぐ対面からの二枚目の9pも迷わずポンして1シャンテンにはします。
9pポン打1pで12455799p67s→24557p67s※
9pポン打1pで12455799p67s→24557p67s※
あとは三着キープの上家のアシストに期待して全ツします←
ラス目の親に満貫クラスを放銃することほど痛いことはないので3〜7が2枚くらい飛んでたら「今すぐリーチが来そう」と頭の片隅に置くよう気をつけてる。
もちろんあの手牌でニ枚安全牌あるなら中は100%(何巡目に何処から出ても)一枚目から鳴きます。
※ちなみに1pより7p残しは6p引いたときのピンズ部分のテンパイ牌が12456→123の三種45567→346758の六種な上ソーズが面子頭どちらになっても両面でテンパイ。36p時のみソーズ単騎となり圧倒的に広い。(好形になる受け入れも4758p+5678pの八種。1残しツモ6打5の場合は12pの二種)
てか、誰かオーラスだけの戦術本とか出して〜!
ラス前→オーラスだけのシチュエーション勉強会とかやりたい←
そんくらいオーラスは難しいんです。
(乱筆乱文敬称略失礼しました)
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