2022年4月4日のセミファイナル第2試合にて、朝倉pが日向pに打った嵌張8mの満貫に色々思いを巡らせていました。




◆鳴くのか鳴かないのか?

南二局開始時の点数状況は以下となっています。

東:沢崎p 21700点
南:日向P 10800点
西:朝倉p 42000点
北:勝又p 25500点

二着目の勝又pの親が流れ、どうしても親の沢崎pに意識が向くと思われます。
もちろん、まだ親の残っているラス目の日向pにも大物手の放銃は避けたいけど、それでもケア比重は沢崎>勝又>日向の順になります。

さらに日向pは捨て牌も大人しく(8sチー時の6巡目までは字字字字4s8s)、どちらかというと親の沢崎pのほうが不穏。なにか有事の時にはヘッドの8mで迂回できそう。

そう考えると、二度受けになっている8sは鳴くだろうし、その後の2mもチーも鳴いても一向聴とはいえ、8mが2枚飛んでおり(5mが手牌に格納されてそうと予想して)、鳴きよりと感じます。



◆押すのか押さないのか?

リーチ後に7pを引いて聴牌。自分も8m対子で回りそうです(トップ目南二局&一発目が5pでヘッドも再確保できそう)。

押し要素としては相手は子、こちらは両面、リーチの残り筋は11筋、長引いて親の押し返しなどあると面倒くさい(こちらはタンヤオの二副露で安全度低い)、などです。

全ツで決着順目を早めたほうがマシ(赤とドラとマタギはケア?)が超最悪のシナリオは避けやすいかもしれません。



◆打8m or 打4s?

日向pの点数状況的にある程度の打点があるとすると、ダブ南の離れが早いことも鑑みて、打4sの時点でそこそこ打点と形の整った状態が考えられます。

ドラヘッド&ピンズ2メンツ以上(もしくはドラアンコ)で、待ちはピンズ全般or14mあたり(69mは8mが全枯れしている)あたりが第一感。

もしくはピンズの一通、三色(123や567が有力)の線もありそうです。

さらにヘッドの8mは沢崎p勝又pのための保険でもあるので、3〜8までのどのピンズでも吸収するためには現物の4s→(何かを引いて再テンパイ)→3sを打つかどうか?というルートはどうでしょうか?

その場合、激痛の4566sの形は否定できそうだけど、三面待ち(45678s)も十分にあるし、三色やチャンタ系、一通(これはあまり考えられないが)の辺張3s、44r5sからの赤&ドラ受け固定早切りは十分にありえるので、「一度通れば二度通る」の8mヘッド落としの方がやはり優位に感じます。



◆鳴き手のかわし手は胆力が要る!

リーチは押し返されようが、追っかけリーチがかかろうが、和了り牌以外はオートツモ切りなので、あれこれ考える必要がありません。

一方鳴き手聴牌時やダマ聴時には、ツモってくるたびに選択に迫られます。

降りるのか?回るのか?やスライドするかどうか?や、相手の手出しツモ切り、リーチが来たら?などについても神経を張り巡らさないといけないわけです。

聴牌したら大体即リーチ!や3900両面はほぼ全ツッパ!などの戦術格言は、上記の神経戦から頭と心を開放するのにも役立っています。

そういう意味では鳴き発進→聴牌の時点で、沢崎p勝又pには8mで、日向pにはドラ、赤とその跨ぎ以外は大体プッシュという方針がフリー向きなのかな?と感じています。