大谷翔平選手がオフにFAとなる2023年シーズン。
エンゼルスは9年越しのプレーオフ進出を目指して、今までにない補強を敢行して臨みましたが、不幸なことに故障者が続出。
トレード・デッドライン後のスタメンは、開幕時のそれからは想像もつかないくらい原型をとどめていません。
オホッピー、ウルシェラ、トラウト、レンドン、ウォード、レンヒーフォと主力が次々と離脱していき、開幕ベンチから離脱していないの野手は、大谷だけ。
その大谷選手も、痛めた右脇腹が回復せず、日本時間9月17日に故障者リスト入りしてしまいました。
今季のロースターについてはこちらをご覧ください
→2023年 ロサンゼルス・エンゼルスのロースター(26人、40人、DFA、IL、トレード)
今季のドジャースのロースターについてはこちらをご覧ください
→2024年 ロサンゼルス・ドジャースのロースター(26人、40人、DFA、IL、トレード)
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■2023エンゼルスのスタメンの変遷
(日付は日本時間)
・開幕時(3/31〜4/30)
3/31(開幕戦)
1(左)ウォード
2(中)トラウト
3(指)大谷
4(三)レンドン
5(右)レンフロー
6(二)レンヒーフォ
7(一)ドルーリー
8(遊)ウルシェラ
9(捕)オホッピー
4/16
1(左)ウォード
2(中)トラウト
3(指)大谷
4(三)レンドン
5(右)レンフロー
6(一)ウルシェラ
7(二)ドルーリー
8(遊)ネト
9(捕)サイス
2(中)トラウト
3(指)大谷
4(三)レンドン
5(右)レンフロー
6(一)ウルシェラ
7(二)ドルーリー
8(遊)ネト
9(捕)サイス
離脱者(3/31〜4/30)
オホッピー→左肩関節唇損傷(60日)
・5月
5/1
1(遊)ネト
2(中)トラウト
3(指)大谷
4(右)レンフロー
5(二)ドルーリー
6(捕)サイス
7(三)ウルシェラ
8(一)ラム
9(左)レンヒーフォ
5/16
1(左)ウォード
2(中)トラウト
3(指)大谷
4(右)レンフロー
5(一)サイス
6(三)ウルシェラ
7(二)レンヒーフォ
8(捕)ウォラック
9(遊)ネト
離脱者(5/1〜5/31)
レンドン→股関節痛(10日)
・6月
6/1
1(右)モニアック
2(中)トラウト
3(指)大谷
4(左)ウォード
5(捕)サイス
6(三)ウルシェラ
7(一)ウォルシュ
8(遊)ネト
9(二)ソト
6/16
1(左)ウォード
2(中)トラウト
3(指)大谷
4(三)レンドン
5(一)ウルシェラ
6(右)モニアック
7(捕)ウォラック
8(遊)ベラスケス
9(二)レンヒーフォ
離脱者(6/1〜6/30)
レンドン→死球による手首打撲(10日)
ウルシェラ→骨盤骨折(60日)
ネト→左脇腹痛(10日)
加入者(6/1〜6/30)
エスコバー→メッツより移籍
ムスタカス→ロッキーズより移籍
・7月
7/1
1(左)ウォード
2(指)大谷
3(中)トラウト
4(三)レンドン
5(一)ムスタカス
6(右)レンフロー
7(二)エスコバー
8(捕)ウォラック
9(遊)フレッチャー
7/16
モニアック→左背中の張り(10日)2(中)トラウト
3(指)大谷
4(三)レンドン
5(一)ウルシェラ
6(右)モニアック
7(捕)ウォラック
8(遊)ベラスケス
9(二)レンヒーフォ
離脱者(6/1〜6/30)
レンドン→死球による手首打撲(10日)
ウルシェラ→骨盤骨折(60日)
ネト→左脇腹痛(10日)
加入者(6/1〜6/30)
エスコバー→メッツより移籍
ムスタカス→ロッキーズより移籍
・7月
7/1
1(左)ウォード
2(指)大谷
3(中)トラウト
4(三)レンドン
5(一)ムスタカス
6(右)レンフロー
7(二)エスコバー
8(捕)ウォラック
9(遊)フレッチャー
7/16
1(遊)ネト
2(指)大谷
3(左)ウォード
4(中)モニアック
5(三)エスコバー
6(一)ムスタカス
7(右)レンフロー
8(捕)サイス
9(二)レンヒーフォ
離脱者(7/1〜7/31)
トラウト→左手有鈎骨骨折(60日)
2(指)大谷
3(左)ウォード
4(中)モニアック
5(三)エスコバー
6(一)ムスタカス
7(右)レンフロー
8(捕)サイス
9(二)レンヒーフォ
離脱者(7/1〜7/31)
トラウト→左手有鈎骨骨折(60日)
レンドン→自打球による左脛骨挫傷(10日→60日)
アデル→左脇腹痛(10日→60日)
ドルーリー→左肩痛(10日)
加入者(7/1〜7/31)
クロン→ロッキーズより移籍
グリチャック→ロッキーズより移籍
・8月
8/1
1(ニ)レンヒーフォ
2(指)大谷
3(一)クロン
4(中)モニアック
5(右)レンフロー
6(三)ムスタカス
7(左)グリチャック
8(遊)ネト
9(捕)ウォラック
8/16
1(遊)レンヒーフォ
2(指)大谷
3(二)ドルーリー
4(一)クロン
5(左)グリチャック
6(右)レンフロー
7(三)エスコバー
8(捕)ウォラック
9(中)アダムス
離脱者(8/1〜8/31)
ネト→腰痛(10日)
クロン→腰痛(10日)
トラウト→左手首痛(10日→60日)
サイス→右肩痛(10日)
・9月〜閉幕
9/2
1(一)シャヌエル
2(右)レンヒーフォ
3(指)大谷
4(二)ドルーリー
5(三)ムスタカス
6(捕)オホッピー
7(左)グリチャック
8(中)モニアック
9(遊)パリス
離脱者(9/1〜10/2)
レンフロー→ウェイバーでレッズに移籍
ベラスケス→ウェイバーでブレーブスに移籍
レンヒーフォ→左上腕二頭筋の腱断裂(10日→60日)
アデル→左脇腹痛(10日→60日)
ドルーリー→左肩痛(10日)
ウォード→死球による顔面骨折(60日)
加入者(7/1〜7/31)
クロン→ロッキーズより移籍
グリチャック→ロッキーズより移籍
・8月
8/1
1(ニ)レンヒーフォ
2(指)大谷
3(一)クロン
4(中)モニアック
5(右)レンフロー
6(三)ムスタカス
7(左)グリチャック
8(遊)ネト
9(捕)ウォラック
8/16
1(遊)レンヒーフォ
2(指)大谷
3(二)ドルーリー
4(一)クロン
5(左)グリチャック
6(右)レンフロー
7(三)エスコバー
8(捕)ウォラック
9(中)アダムス
離脱者(8/1〜8/31)
ネト→腰痛(10日)
クロン→腰痛(10日)
トラウト→左手首痛(10日→60日)
サイス→右肩痛(10日)
・9月〜閉幕
9/2
1(一)シャヌエル
2(右)レンヒーフォ
3(指)大谷
4(二)ドルーリー
5(三)ムスタカス
6(捕)オホッピー
7(左)グリチャック
8(中)モニアック
9(遊)パリス
9/16
1(中)パリス
2(遊)ネト
3(一)ドルーリー
4(捕)オホッピー
5(三)エスコバー
6(指)グリチャック
7(二)フレッチャー
8(左)アダムス
9(右)フィリップス
10/2(最終戦)
1(左)グリチャック
2(遊)ネト
3(一)ドルーリー
4(捕)オホッピー
5(右)アデル
6(指)エスコバー
7(三)ステファニック
8(二)フレッチャー
9(中)フィリップス
離脱者(9/1〜10/2)
レンフロー→ウェイバーでレッズに移籍
ベラスケス→ウェイバーでブレーブスに移籍
レンヒーフォ→左上腕二頭筋の腱断裂(10日→60日)
ムスタカス→左上腕伸筋の損傷(10日)
大谷→右腹斜筋の損傷(15日)
パリス→左手親指の靭帯断裂(60日)
クロン→腰痛(10日間)
■2023開幕ロースターとその現在地
開幕時にアクティブ・ロースター入りした26人を、ポジション別に並べると以下の通り
(太字は現在アクティブ入り、赤字は開幕から離脱なし)
・二刀流
大谷:右肘靭帯損傷(打者としては出場)右脇腹痛で15日IL
・捕手
オホッピー:左肩関節唇損傷で60日IL(復帰)
サイス:右肩炎症で10日IL(復帰)
サイス:右肩炎症で10日IL(復帰)
・内野手
レンドン:左脛骨挫傷で60日IL
レンドン:左脛骨挫傷で60日IL
レンヒーフォ:左上腕二頭筋の腱断裂で60日IL
ドルーリー:左肩痛で10日IL(復帰)
ウルシェラ:骨盤骨折で60日IL
フレッチャー:降格(再昇格)
ラム:DFA→放出
・外野手
トラウト:左手首骨折で60日IL→復帰後10日IL(60日に移行)
ウォード:顔面骨折で60日IL
レンフロー:ウェイバー公示を経てレッズへ
トラウト:左手首骨折で60日IL→復帰後10日IL(60日に移行)
ウォード:顔面骨折で60日IL
レンフロー:ウェイバー公示を経てレッズへ
フィリップス:降格(再昇格)
・先発投手
アンダーソン:左膝痛で15日IL
サンドバル:右脇腹痛で15日IL
デトマーズ
スアレス:左肩痛で60日IL(復帰)
デービッドソン:金銭トレードでロイヤルズへ
・救援投手
エステベス
ハーゲット:降格(再昇格)
ループ:降格(再昇格)左肩挫傷で15日IL(60日に移行)
ワンツ:降格(再昇格)
バリア:右太腿裏の張りで15日IL(復帰)
キハダ:左肘靭帯損傷(TJ手術)
ワンツ:降格(再昇格)
バリア:右太腿裏の張りで15日IL(復帰)
キハダ:左肘靭帯損傷(TJ手術)
テペラ:DFA(レンジャーズ傘下マイナーが獲得)
ムーア:ウェイバー公示を経てガーディアンズへ
開幕時アクティブロースター入りした26人中で、離脱していない野手は一人もいません。
投手では先発のデトマーズとリリーフのエステベスの2人のみ。
これを見ても、今季のエンゼルスは「クレイジー」と言いたくなるほどの不運&不調続きだったことがわかります。
■気になる来季の布陣
来季以降も契約の残っている選手だけでポジションを埋めると
捕手は、現在売出し中のオホッピーと、契約の残ってる
サイスは上で使いたいだろうし、もう一度一塁にコンバートして3番めの捕手としてベンチ入り?
一塁にはドラフト1巡目のシャヌエルや再起を図る
(追記)ウォラックは現地10月16日、outright(アウトライト)されメジャー契約から外れました。
(追記)スタッシは現地12月8日ブレーブスにトレードで移籍しました。
外野陣もトラウト、ウォード、モニアックを中心に、アデル、キャベッジ、アダムスに一塁も守れる
(追記)グリチャックは現地11月2日FAとなりました。
問題は内野陣で
1、一塁はシャヌエルを優先的に使うと思いますが、シーズン通じた実績がないため補強は不可欠。
キャベッジ(サイスも?)にドルーリーに加え、1年契約のウルシェラやクロンなどの右打者、ムスタカス、エスコバーの三塁も守れる選手の誰を残すのか?
2、二塁は2年契約のドルーリーがレギュラー
3、三塁メインの選手はレンドンがいるので補強しにくい一方、レンドンの休養や離脱時のための保険は必要
4、サンプルが今年しかないとはいえ、ネトもフル回転できなさそうなので、遊撃も守れる選手をベンチに入れておきたい
と、どの順から埋めればいいのか見当がつかず、パズルみたいになっています。
一つ言えるのは、二塁、三塁、遊撃、外野と使い勝手の良いレンヒーフォは絶対に必要ということです。
来季もなるだけ残って欲しいのは、一三塁を守れて貢献度&ファンの評価の高いムスタカスと言いたいところですが、年齢と左打ちなので契約金額次第となるでしょう。
個人的には内野全部守れるウルシェラを推したいです。
9月に入り、エンゼルスはステファニック、パリス、フレッチャーの3名の内野手をアクティブ入りさせました。
ベラスケスが移籍したこともあり、遊撃ポジションはネトを中心に、パリス、ソトを控えに。加えてレンヒーフォ(とウルシェラ)で乗り切る方針でしょうか?
内野に関して言えば、ネトがシーズンを通じて出場できることと、故障がちなレンドンのいる三塁がネックとなってきます。
贅沢を言えばシャヌエルが、本職の一塁だけでなく外野も守れるようになってくれる嬉しいのですが...
(追記)ウォルシュは現地10月16日、outrightされメジャー契約から外れました。
(追記)ウルシェラ、ムスタカス、クロンは現地11月2日FAとなりました。
(追記)フレッチャーは現地12月8日ブレーブスにトレードで移籍しました。
■実は問題は投手陣
今季のエンゼルスは主力野手の大量離脱で得点力ダウンに注目が集まっていますが、本当にヤバいのは投手陣です。
大谷選手が打ちまくって月間MVPを受賞した6月も貯金は1つしか増やせませんでした。(この時はトラウトもウォードもドルーリーも、不調とはいえ故障離脱していません)
先発陣から見ていくと、20回以上先発登板したのは大谷(23回)、サンドバル(28回)、デトマーズ(28回)、アンダーソン(25回)、キャニング(22回)の5名だけ。
続くのがシルセス(8回)、スアレス(7回)、
ローテを守った5名も
サンドバル 防御率4.11、7勝13敗、WHIP1.51
デトマーズ 防御率4.48、4勝10敗、WHIP1.35
アンダーソン 防御率5.43、6勝6敗、WHIP1.49
キャニング 防御率4.39、7勝7敗、WHIP1.24
と大谷選手(防御率3.14、10勝5敗、WHIP1.06)を除くと惨憺たる有り様です。
来季は大谷選手が移籍残留しても投手をしませんので、エンゼルスは上記4名に
シルセス 防御率3.96、4勝1敗、WHIP1.28
スアレス 防御率8.29、1勝3敗、WHIP1.96
らでローテを組むことになります。
(追記)バリアは現地10月16日、outright(アウトライト)されメジャー契約から外れました。
リリーフ陣もかなり厳しく、シーズン通じてそこそこの成績を上げたのは2年契約のエステベス(63回登板)と新人のソリアーノ(38回)くらいで、それに次ぐのが怪我から復帰したジョイス(12回)。
エステベス 防御率3.90、5勝5敗 2H31S
ソリアーノ 防御率3.64、1勝3敗 15H0S
ジョイス 防御率5.40、1勝1敗 4H0S
シーズン終盤はこの3人が勝ちゲームで起用されました。
ただエンゼルスの投手陣は先発リリーフ含め、今季で契約が切れるのがループと
(追記)フルマーは現地10月16日、outright(アウトライト)されメジャー契約から外れました。
とはいえこれに次ぐのが
ワンツ 防御率3.89、2勝0敗 4H0S
バックマン 防御率3.18、1勝2敗 2H1S
くらいで、今季不調だったハーゲット(防御率4.66)を含め、多くは昇降格を繰り返しており、安心して送り出せるリリーフ投手は見当たりません。
今季のエンゼルスの投手陣は
・先発投手が6イニング以上抑えられなかった
・その割にリリーフ陣も充実していなかった
という2つの弱みがもろに出てしまいました。
当初はレギュラー捕手のスタッシや成長著しいオホッピーが不在のためとも言われていました。
一部では、エンゼルス投手陣の不調はデータ班の方針によるとの噂もあります。
失点の多さは即チームの成績に影響します。
エンゼルスが毎年プレーオフを狙える強いチームになるためには投手力の充実が急務と言えるでしょう。
今季のロースターについてはこちらをご覧ください
→2023年 ロサンゼルス・エンゼルスのロースター(26人、40人、DFA、IL、トレード)
今季のドジャースのロースターについてはこちらをご覧ください
→2024年 ロサンゼルス・ドジャースのロースター(26人、40人、DFA、IL、トレード)
今季のドジャースのロースターについてはこちらをご覧ください
→2024年 ロサンゼルス・ドジャースのロースター(26人、40人、DFA、IL、トレード)
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