2年連続となる投打二刀流での活躍で、世界中の野球ファンを魅了している大谷翔平選手。
先日のWBCでは侍ジャパンを世界一に導き、自らも大会MVPに輝きました。
さらに開幕して間もない2023年シーズンにおいても、圧倒的なパフォーマンスで、これまで誰もなし得なかった異次元の記録を打ち立てています。
もはや野球の枠を飛び越えて、世界的なスーパーアスリートとなった大谷選手の経済効果は450億円以上とも言われています。
大谷選手をエンゼルスに残そうと、ついには地元アナハイムでは自治体を上げた一大プロジェクトが立ち上がろうとしています。
◆空前絶後の経済効果457億円「人気球団1チーム分を一人で...」
エンゼルスのホームタウンであるカリフォルニア州アナハイム市には、人気観光スポットのディズニーランドリゾートがあり、世界中から多くの人々が訪れています。
あるアナハイムの旅行業者は、大谷選手がアナハイムの観光パターンを変えたと主張しています。
「1日ディズニーランドで遊び、次の日にエンゼルスタジアムで大谷選手やトラウト選手を見るプランが、アメリカ国内や日本を含むアジア、ヨーロッパの観光客に大変人気です。
もともとエンゼルスタジアムのツアープランはそれほど売れていませんでした。
野球ファンはチケットを買っていけばいいですからね。
しかし、野球に詳しくない人でも、オオタニを見たいと思っています」
大谷選手がエンゼルスに加入して以降、エンゼルスタジアムは野球を知らない人にとっても人気の定番スポットとなり、旅行プランの売上が急増しているのだそうです。
現地で40年以上取材を続けている盆子原浩二記者も、大谷選手の存在がエンゼルスタジアムに熱気を呼び戻していると伝えています。
コロナ禍による人数制限が撤廃された試合では、エンゼルスタジアムに3万709人のファンが詰めかけました。
同記者は
「エンゼルスタジアムが赤く染まりました。
2年ぶりに人数制限が撤廃された試合は、ラインナップ発表時から盛り上がりました。
その中でも大谷選手の人気は圧倒的。名前がコールされただけで凄まじい歓声が沸き起こりました。
大谷人気が“全国区”であることを改めて実感しました」
と現地でのフィーバーぶりを語っています。
エンゼルスタジアムは、1966年の開設以来、前代未聞の盛り上がりを見せており、その大きな要因の一つとなっているのが二刀流スター・大谷翔平選手というわけです。
2019年シーズンに大谷選手が登板した試合は、平均で2000人以上観客数が増加。
エンゼルス広報部のルーク篠田氏が
「開幕から多くの日本人の皆さんにご来場いただきました。
自国選手を応援するために、海外のスタジアムにまでやってくるのは、日本人特有の動きだと思います。
MLBも日本支社を置いていますし、マーケティングの視点からも、日本を重視している印象を抱いています」
と語る通り、これまでの大谷フィーバーのターゲットは日本人観光客が大半を占めていました。
実際に、エンゼルス球団としても日本人をターゲットにしたマーケティング戦略を打ち出しており、スタジアム内のグッズショップには日の丸や漢字などがデザインされた商品が多くそろえられ、寿司や照り焼きなどの日本食も用意されています。
しかし2021年のア・リーグMVP獲得、昨季の歴史的偉業の達成、さらにWBC大会での大活躍によって、大谷選手の人気は日本人だけにとどまらず今やワールドワイドに。
先日も、ボストン・レッドソックスやニューヨーク・ヤンキースの主催試合において、多くのファンやメディアが詰めかけ、グッズショップには大谷選手のユニフォームやTシャツなどを販売する専用コーナーが設けられました。
大谷選手のプレーを「テレビでは物足りない、直接生で観て記憶に刻みたい」と熱望する人が急増しているのです。
関西大学の宮本勝浩教授によると、大谷選手による経済効果は、MVPを獲得した2021年には約240億円、さらに新型コロナの影響が収束した2022年には約457億円に上ると計測されています。
同教授は
「1人のアスリートがつくり出す経済効果としては空前絶後の金額です。
例えば、日本の人気球団の阪神、巨人、ソフトバンクなどが約70人の選手で1シーズンかかって優勝した時の経済効果と同等。
私たちは偉大な大谷選手と同時代に生を受けて、大谷選手の活躍を見ることができる幸運を喜びたい」
と驚愕の経済効果を絶賛しました。
◆大谷翔平が動かすアナハイム420億円再開発計画
そんな唯一無二のスーパースターを、何とか地元球団にとどめようと、アナハイムも躍起になっているようです。
昨年11月にアナハイム市長に就任した地元出身のアシュリー・エイトケン氏は、「シーズンチケットホルダー」を公言する熱狂的なエンゼルスファン。
そのエイトケン市長が音頭を取って、アナハイム市が球団のサポートに乗り出すという計画が持ち上がっています。
地元メディアによると、エイトケン市長は、地元球団のスーパースターがWBCのMVPに選出されたことに感激。
近日中にエンゼルスの球団オーナー、アート・モレノ氏と、エンゼルスタジアムの改修や球場周辺の再開発について話し合う予定だと報じられました。
元々、エンゼルスタジアム周辺の再開発を巡っては、エンゼルスの関連企業がアナハイム市の所有する土地を購入することで合意していました。
しかし2022年5月、ハリー・シドー前市長に汚職疑惑が浮上し、辞任に追い込まれたことで、計画が白紙となり、このことが昨年モレノ氏が球団売却を表明した一因とも噂されました。
ここへきて、新市長就任とWBCでの大谷選手の活躍が追い風となって、一度は頓挫した計画が再浮上。
モレノ氏の描く再開発計画は、球場の改修や駐車場拡大に加え、周辺にショッピングモールや住宅を建築するなど、総工費約420億円の一大プロジェクトです。
もしこのプロジェクトが完成すれば、アナハイム市への経済波及効果は220億円以上と見込まれており、今オフFAになる大谷選手が残留するかしないかは、市にとっても見過ごすことのできない重要な問題となっています。
地元メディアのコメント欄には
「長年エンゼルスを応援しているが、これほど地元がにぎわうことを嬉しく思っている。
それと同時に、オオタニに申し訳ない気持ちになってしまうよ。特に勝利を逆転された日にはね」
「彼が来てくれてエンゼルスが強くなったって言えたら本当に幸せだけど、今のチームの成績を見たらそうは言えないんだ。こんなに悔しいことはないよ」
「オオタニはきっとこんな成績で終わっていい選手じゃない。
彼がこれ以上エンゼルスで悔しい思いをし続けるくらいなら、もっと強い球団に行って、投手として20勝、そして打者としてホームランを60本打ってほしい。
彼はメジャーリーグの、いや、地球上の宝なんだから」
「地元が再開発で発展するのは嬉しいけど、オオタニをあてにするのはやめた方がいいね。
もし彼がいなくなってもチームが強くなったらまたみんな見に来てくれると思う」
などエンゼルスファンから様々な意見が寄せられました。
◆「オオタニは最終的にドジャースに行くかも…」LA紙コラムニストがエ軍に警鐘
2014年の地区優勝以来、プレーオフ進出から遠ざかっているエンゼルス。
大谷選手自身も2018年のメジャー挑戦から一度もその舞台に立ったことがありません。
昨季終盤、大谷選手が
「ファンの人も好きですし、球団自体の雰囲気も好きではあるので。ただ、それ以上に勝ちたいという気持ちが強い」
と語ったこともあり、今オフのFAで大谷選手がエンゼルスを出ていくのでは?と多くのメディアは予想しています。
米メディア『ニューヨーク・ポスト』紙は
「打者としても投手としても最高峰であることを証明したオオタニの金額は、最終的に天文学的な数字になる」
と同じ西海岸の人気球団ドジャースや、資金力のあるメッツ、ヤンキースなど多くの球団が獲得に名乗りを上げるとし、その契約金額は600億円以上になると報じました。
「ショウヘイ・オオタニは最終的にドジャースでプレーすることになるかもしれない」
と警笛を鳴らすのは、地元メディア「ロサンゼルス・タイムズ」紙のコラムニスト、ビル・プラシュケ氏です。
同氏は
「もしオオタニがアナハイム(エンゼルス)ではなくロサンゼルス(ドジャース)でプレーしていたら、物凄いことになっただろうね。
間違いなくワールドシリーズへの切り札として最高の活躍を見せていただろう」
と二刀流スターにふさわしい球団として、メジャー屈指の人気球団の名前を上げ、その理由として
「オオタニは今ハッピーじゃないから。変化を求めている。
トラウトに起こったことを見ていて、それが自分に起こってほしくないと思っている」
と12年総額4億2650万ドル(約473億円)の巨額契約をしながら、プレーオフ争いに絡めないトラウト選手の姿を見て、大谷選手が自らを重ねてしまっているのでは?と予想しています。
同氏は最後に
「トレードを要求する寸前まで来ていて、エンゼルスが早急に改善しなければ、オオタニは出ていくだろう。
ドジャースがすぐに彼をかっさらうかもしれない」
と低迷するエンゼルスに対し、繰り返し警鐘を鳴らしました。
この意見には
「ドジャーススタジアムとエンゼルススタジアムは車で1時間しか離れていない。
オオタニがもしドジャースに移籍すれば、多くの観客がドジャーススタジアムへ押し寄せるだろう」
と同氏の意見に賛同するコメントも寄せられています。
元ヤンキースの松井秀喜氏が
「彼の場合は今、行きたいチームに、望む条件で行けるだろうし、彼の望む環境をつくれるだろうし、今は本当にメジャーリーグで一番と言っていいくらいの選手だと思っています」
と語る通り、大谷選手の二刀流プレーに対して懐疑的であった2018年と違い、今ではその規格外のパフォーマンスと、大谷選手がもたらす極大の価値を、MLB30球団が認めるところとなっています。
昨季までエンゼルスの監督を務めたジョー・マドン氏も
「オオタニは今、野球をするためならどこにでも行くと思う。
今オフは多くの求婚者がいるだろう。
法外な金額を費やすことを厭わないのであれば、多くの球団にチャンスがある」
と今オフの大谷争奪戦を匂わせた上で
「ショウヘイは勝ちたいんだ!毎年優勝を狙えるチームの一員になれると確信できるところに行きたいと考えている。それは彼にとって重要なことだ。
チャンスがあるとすれば、2014年以来遠ざかっている”プレーオフ進出”が絶対条件だ」
と、エンゼルスが大谷選手を失わないためには、何よりもまず「勝利する」ことだと力説しています。
◆今年のエンゼルスはプレーオフに手が届く!
エンゼルスのマイク・トラウト選手も
「素晴らしいよ。全ての注目、メディアが集まる中で自分のケアをして、毎晩毎晩投打でパフォーマンスする。
とても異常なことだ。なんて素晴らしいチームメートで、素晴らしい奴なんだろう。
彼は勝ちを求めている。そして同じく僕も勝ちたいと思っている」
と大谷選手の努力と才能を称賛し、厚い信頼を寄せています。
また、同じくフィル・ネビン監督も
「彼は今、エンゼルスの選手だ。仲間としても選手としても素晴らしい。
幸いにも彼はうちの選手であり、できれば長くここにいてほしい。
今年何が起ころうと、ショウヘイを残留させたいと思っている」
と大谷選手のエンゼルス残留を熱望しています。
現在エンゼルスは、ハンター・レンフロー選手、ジオ・ウルシェラ選手、ブランドン・ドルーリー選手、タイラー・アンダーソン投手、カルロス・エステベス投手ら補強組が力を発揮。
長らく怪我で満足にプレーできていなかったアンソニー・レンドン選手も堅実な守備とプロダクティブな打撃で打点を上げており、今後こういった新旧戦力が噛み合えば、今以上に勝利を積み重ねていけると思います。
エンゼルスのユニフォームを着た大谷選手がプレーオフの舞台で活躍する姿を今年こそ見られるかもしれません。
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