『MLB公式サイト』が、今季最初の「先発投手パワーランキング」を発表。
その中で、エンゼルスの大谷翔平選手が、ヤンキースのゲリット・コール投手に次ぐ2位にランクインしました。
同メディアは
「オオタニは、スイーパーを筆頭に、多様でしばしば威圧的な球種で、これまでと同様に圧倒的な存在感を示している」
と今季4試合に登板し、2勝0敗、21回でわずか6安打、27奪三振、2失点、防御率0.86と圧倒的な投球を見せている「投手・大谷」を絶賛しています。
さらに、大谷選手は先に発表された「打者のパワーランキング」でも、第1回6位、第2回で7位に入っており、投打両部門でのトップ10入り。
投打で躍動する二刀流スターが、コール投手そして、昨季MVP争いを演じたアーロン・ジャッジ選手擁するニューヨーク・ヤンキースと今季初対決。
ヤンキー・スタジアム100周年の記念すべき日に、大谷選手は打って走ってと躍動。チームの勝利に貢献しました。
異次元の活躍ぶりの前には、敵地ニューヨークメディアも白旗を上げ、ジャッジ選手も
「見ていてワクワクする選手」
とべた褒め。
また、ヤンキースの監督やWBC米国代表監督も、大谷選手の持つ「特別な才能」を大絶賛しています。
◆ヤ軍エースも激賞「桁外れの才能。イチローすら超える」
前述の「先発投手パワーランキング」において、1位に選定されたコール投手は、今季4試合に登板し、1完封を含む4勝0敗、防御率0.95とまさに絶好調。
今季も球界の盟主ヤンキースの絶対的エースとして存在感を放っています。
試合前、地元放送局『YES Network』の取材に応じたコール投手は、「何が彼(大谷)を危険な存在たらしめているのか?」と問われると
「オオタニの才能、そしてパワーは、明らかに桁外れだ。それに、目と腕の協調関係もずば抜けている」
と即答。
大谷選手の優れたトータルバランスを絶賛しました。
つづけて
「彼は相手が何を考えているかを理解しながら投げることができ、同時に打者としても支配的だ。これは僕らが持ちえない唯一無二の優位性だよ」
と強調し
「間違いなく次世代の野球選手たちに、強いインスピレーションと刺激を与える存在だ」
と熱く語りました。
これまでも
「日本人では、俺が見た中で最高の打者。真面目な話、イチローを超える可能性だってあると思う」
と大谷選手を絶賛し続けているコール投手。
大谷選手の唯一無二の図抜けた価値の前には、球界屈指の右腕も、畏敬の念を抱かざるをえないようです。
◆大谷人気にヤ軍も便乗?「ニューヨークにショウヘイ効果が波及」
4月18日からの3連戦。エンゼルスの大谷選手がお目見えするとあって、ヤンキー・スタジアムでは異色の光景が見られました。
お馴染みの「NY」のロゴなどが入ったヤンキースのグッズがずらりと並ぶ店内の一角には大谷コーナーが登場。
「大谷翔平」と漢字が記された背番号17番のエンゼルスのユニホームが陳列され、「OHTANI」と英語が入ったシャツの上にはヤンキースの帽子が置かれる“珍光景”も。
名門ヤンキースが大谷人気に便乗する事態に、米スポーツ専門局『ESPN』の番組公式ツイッターが
「ニューヨークにショウヘイ効果が波及」
と記して注目すると、米ポッドキャスト番組『トーキン・ベースボール』公式ツイッターも文面に
「ヤンキースが日本語のオオタニのユニホームを彼らのチームストアで販売している」
とつづって実際の画像を公開しました。
2021、22年ア・リーグMVPスターである大谷選手とジャッジ選手の対決にも注目の集まった同シリーズ。
『MLB公式サイト』が両選手の特集を組むと、地元メディアも大々的に取りあげ、スタジアム内のショップでは2人がプリントされた特製Tシャツも販売されました。
◆今季初の屋外フリー打撃での140m弾に現地驚愕
試合前には、今季開幕後初となる屋外でフリー打撃を行った大谷選手。
米カリフォルニア州地元紙『オレンジカウンティ・レジスター』のエンゼルス番ジェフ・フレッチャー記者が
「ショウヘイ・オオタニはシーズン中ほとんど打撃練習に現れない」
とツイートした通り、大谷選手が屋外で試合前にフリー打撃を行ったのは、球宴や侍ジャパンの試合を除くと、2021、22年は1度ずつだけ。敵地では実に3年ぶりのことです。
大谷選手は、20スイングでバックスクリーンへの推定140メートル弾を含む12本の柵越えをマーク。
視察したニューヨークメディアを驚愕させました。
『MLB公式サイト』のレット・ボリンジャー記者が
「このバックスクリーン越えを含め、何本か深い当たりを見せる」
と実際の映像と共にツイッターで公開すると、米ファンからはその打撃に注目が集まりました。
◆敵地騒然の“超低空弾”は「ロケット、弾丸、あっという間」
まさにその予感通りの一撃が第1打席から飛び出します。
初回無死二塁、クラーク・シュミット投手の内角低めのスライダーを完璧に捉えると、打球はあっという間にスタンドイン。
右翼手ジャッジ選手の頭上を超え右中間のヤンキースブルペンに突き刺さる7試合ぶりの先制4号2ランとなりました。
プレーボールから10分も経たないうちに飛び出した一撃に、球場のヤンキースファンが度肝を抜かれる中、敵地メディアも続々と反応。
米地元メディア『ニューヨーク・ポスト』のグレッグ・ジョイス記者は
「右中間のヤンキースブルペンに入る弾丸のような当たりだった」
と、その衝撃をツイッターで伝えました。
米国でスポーツデータを提供する『コーディファイ・ベースボール』が
「オオタニのロケットはあっという間にスタンドインした」
と目を丸くした“低空弾”の打球速度は116.7マイル(約187.8キロ)、飛距離は391フィート(約119.2メートル)。角度19度はキャリア2番目の低さでした。
『MLB公式サイト』のサラ・ラングス記者が
「打球速度116マイル(約186.7キロ)以上のホームランは通算7本目」
とツイッターに投稿。
これは2015年にスタットキャストの計測が始まって以来、ジャンカルロ・スタントン外野手、アーロン・ジャッジ外野手に次ぐ、3位の本数となったと伝えました。
さらにこの日は、1923年4月18日に初めて試合が行われた旧ヤンキー・スタジアム開場からちょうど100年。ヤンキースにとって特別な試合となっていました。
ヤンキー・スタジアムでは2021年6月29日以来2年ぶり通算4発目を放った大谷選手。
ジャッジ選手とのライバル対決にも注目が集まる中、「ベーブ・ルースの建てた家」と呼ばれるヤンキー・スタジアム100周年を祝う豪快弾で、その主役の座を奪ってみせました。
100年前の同日にはベーブ・ルースが球場1号本塁打を放っており、ルースと比較されながら、新二刀流道を進む大谷選手がまた一つ歴史に名を刻みました。
◆WBC米国監督の予言的中の“ヤ軍粉砕弾” 大谷翔平の異常さを力説
「ヤンキースタジアムに今すぐ行って実際にオオタニを見てください」
と呼びかけていたWBC米国代表監督マーク・デローサ氏の予言がまさに的中した形となりました。
デローサ氏は、米スポーツ局「MLBネットワーク」の番組「MLBセントラル」に出演し
「彼がしていることは常軌を逸脱してます」
と「二刀流・大谷」の異常ぶりを力説。
「打撃面では球界屈指の打者と肩を並べるような内容です」
と「打者・大谷」を絶賛し、直球と直球以外の球の両方で長打率.520を超えている点に注目。
このスタッツは大谷選手以外には、アストロズのヨルダン・アルバレス選手とレッドソックスのラファエル・デバース選手の2人しか達成していません。
一方の「投手・大谷」についても触れ
「最近10先発で見れば、彼は球界一の投手です。そして、期間を限定せずとも、彼は球界で5本の指に入る投手だとも言えます」
と絶賛。
「よくみんな言いますよね、ベーブ・ルースだ、二刀流だって。でもそういうことをいう必要もない。彼のしていることを、このレベルでできた人は誰もいないのだから」
と、もはや比較対象すら存在しないとまで言い切りました。
同氏は最後に
「もう一度言いますが、彼はチームのエースでもありますし、最近の内容ではMLB屈指の先発投手と言っても過言ではありません。球場で実際にオオタニを見てください」
と繰り返し熱弁しました。
◆ヤンキース監督が称賛する“大谷翔平の誰よりも優れた能力”
試合前のインタビューで「オオタニの何が一番印象に残っているか?」と質問されたヤンキースのアーロン・ブーン監督は
「スピードが一番印象に残っている。他の能力が目立つけど、走らせれば誰よりも速い。
もしオオタニが投手じゃなかったら、センターもできるだろうね」
と大谷選手のスプリントスピードに注目。
大谷選手はメジャーでは左翼で1試合、右翼で4試合に出場しているものの、中堅を守ったことはありません。
しかし、そのポテンシャルは守備範囲の広さが求められる中堅手としても通用すると、ブーン監督は太鼓判を押しています。
同監督はさらに
「彼がやっていることというのは、本当に驚くべきこと。マウンド上で打席で。それに加えて、スピードもある。
今までに見たことがない、もしくは、これからも見られないかもしれない、それくらいのスペシャルな才能だ」
と投打に躍動する二刀流スターを激賞していました。
そしてこの日、大谷選手は敵軍の監督が注目したスピードでもチームに貢献してみせました。
5回無死から打撃妨害で出塁すると、一死から今季初となる二盗を決め、暴投の間に3塁まで進塁。
アンソニー・レンドン選手の中犠飛で5点目のホームを踏み、足を使った攻撃で貴重な追加点を奪いました。
打って走っての縦横無尽の活躍に、辛口で知られるNYの敵地メディアも「歯が立たず」「手に負えない」と、まさに脱帽。
米ニューヨーク州地元紙『ニューズ・デイ』が
「ヤンキースがショウヘイ・オオタニとエンゼルスに歯が立たず」
との見出しで報道すると、同地元紙『ニューヨーク・デイリー・ニュース』も
「クラーク・シュミットがヤンキースの敗戦で再び失敗し、ショウヘイ・オオタニが本塁打を放つ。シリーズオープナーですぐさま左打者がパワーを見せた」
と大谷選手の一撃を称賛しました。
また、米ニュージャージー州の地元ニュースメディア『NJ.com』は、「ショウヘイ・オオタニがヤンキースには手に負えないことを見せつけた」と題し
「オオタニは彼のパワーとスピードを火曜日の夜に見せつけ、エンゼルスのヤンキース戦での5-2勝利に導いた」
と、ホームランとともに、足を絡めた攻撃を絶賛。
また、ヤンキースのカイル・ヒガシオカ捕手も
「彼には、素晴らしいスピードがある。チームにとって助けになるだろう」
と大谷選手の「走力」を称賛。つづけて
「混乱を招く、素晴らしい仕事をした。彼は、常に要注意選手だ」
と、スタートを切ったタイミングにも言及し、「打者・大谷」だけでなく「走者・大谷」にも警戒が必要だと語りました。
隙の無い大谷選手のプレーの前に、敵軍も“白旗”を上げざるをえなかったようです。
◆「オオタニは見ていてワクワク」ジャッジも大興奮
初回の先制4号2ランにつづき、5回には今季初盗塁も記録するなど、3打数1安打2打点の活躍に、昨季リーグ新記録の62本塁打を放ったヤンキースのアーロン・ジャッジ選手も
「オオタニがこの球界にもたらしたものは大きい」
と投打二刀流の活躍を絶賛しています。
ジャッジ選手は試合後
「彼のやっていること(二刀流)を気に入っている」
と前置きした上で、大谷選手の“FA問題”についても言及。
「彼みたいな選手がFAを迎えることは、今まで見たことがない。投手としても、打者としてもトップレベルで、彼はオールラウンドなアスリートだ。見ていてワクワクする選手。彼がどこに行くのか楽しみにしている」
と胸を躍らせました。
大谷選手は昨年10月に今季年俸3000万ドル(約40億円)で合意。フリーエージェント(FA)となる今オフは球界初の5億ドル(約670億円)超えの契約が予想されています。
メジャー最強スラッガーも気になる大谷選手の動向は、野球ファンにとっては言わずもがなです。
米スポーツメディア『ジ・アスレチック』のヤンキース番クリス・カーシュナー記者が
「球場も綺麗ですし、ファンも熱狂的ですし、いつもたくさんお客さんが入って、今日も楽しんでプレーできたかなと思います」
と大谷選手による試合後のインタビューでの言葉を伝えると、ヤンキースファンは大興奮。
スーパースターの名門入団を歓迎するコメントが続々と寄せられました。
◆「彼は特別な選手で、球界屈指の選手なんだ」
試合後のインタビューで
「先頭が出ていたので、なんとか自分のいいスイングをして、最低限走者をサードに進められるようにと思っていた。いい結果になってよかったです」
と今季初となった登板翌日の本塁打を満足気に語った大谷選手。
ヤンキー・スタジアム初お目見えとなった兜パフォーマンスに絡めて
「もっと被れるように頑張りたいです。また、明日、明後日あるので。1打席1打席を大事にしながら、頑張りたいと思います」
と、まだまだ続くシーズンに向けて抱負を語りました。
また、追加点を演出した5回の盗塁について
「サードまで行けたので、ワンアウト三塁の形を作れたのでよかったかなと。
いい形でいいタイミングで追加点を取れて、攻撃的にはすごくよかったかなと思います」
と、リードした場面にあっても得点意識の高さを伺わせ
「チームの雰囲気もいいですし、初戦を取れたのが大きいんじゃないかなと思います。また明日につながるんじゃないかなと思います」
と、ヤンキースとのシリーズ初戦を制した喜びを語りました。
フィル・ネビン監督も
「どんな環境でも目的を達成する。誰も見ていない裏の球場でだって、4万人が入っているヤンキー・スタジアムと同じように競争心を発揮するだろう。
だからこそ彼は特別な選手で、球界屈指の選手なんだ」
と強烈な存在感を示したこの日の大谷選手を大絶賛。2014年以来となるポストシーズン進出に意欲を語りました。
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