ラーズ・ヌートバー選手・打率.429、近藤健介選手・打率.467、吉田正尚選手・打率.417と侍打線は絶好調。

中国戦8点、チェコ戦10点、韓国戦13点、オーストラリア戦7点と、4試合で合計38得点をあげています。

その中でも、ひときわ光り輝くのが大谷翔平選手。
打率.500、出塁率.684、オーストラリア戦では待望のWBC1号本塁打も放ち、打点は吉田選手と並んでトップの8打点をあげました。

また開幕先発を任された対中国戦でのマウンドでは、4回49球を投げ、被安打1の無失点に抑えました。

投打において圧倒的な存在感を示し、4戦全勝のグループ1位で準々決勝進出を決めた侍ジャパンの原動力となった大谷選手は、WBC主催から同グループMVPにも選ばれました。

まさに二刀流スターによるワンマンショーとなったWBC1次予選。

そしてその中には、野球が世界を結んだ感動のストーリーが散りばめられていました。


◆「子供の頃から夢見ていた」WBC1号に感激「久々に良い打球、良い景色」

対中国戦 2安打2打点、対韓国戦 2安打1打点、対チェコ戦 1安打1打点と打撃でも侍ジャパンを牽引してきた大谷選手。

3月12日に行われた対オーストラリア戦において待望の一発が生まれました。

0-0で迎えた初回無死一、二塁、先発左腕ウィル・シェリフ投手が投じた真ん中のカーブをかっ飛ばすと、フォロースルーの体勢のまましばらく停止。

大谷選手が確信の表情を浮かべて見送った打球は、大きく弧を描き、右中間席の奥に設けられた看板に直撃する先制3ランとなりました。

飛距離395フィート(約120.4メートル)、打球速度は113.2マイル(約182.2キロ)、右中間上空の自身の顔が大きく映った「セールスフォース」の看板にぶち当てる超特大弾。

WBC4試合 16打席目で生まれた初本塁打に、満員の東京ドームは総立ちとなりました。

この衝撃の一打には日本中のお茶の間が度肝を抜かれ、ツイッター上では「自分の看板」「大谷の看板」が即トレンド入りするなど大騒ぎに。

さらにスポンサーである『セールスフォース』社にまで関心が集まりました。

この後、大谷選手の一発に触発されたように侍打線は爆発、7-1とオーストラリアを圧倒し、4戦全勝で準々決勝に駒を進めました。

試合後のヒーローインタビューでお立ち台に上がった大谷選手は

「貴重な先制点だったので、良いホームランだった。いきなりチャンスできたので、まずはつなげること。いい角度で上がってくれたので、入ってくれと思って見ていました」

と喜びを語りました。

しばらく打球を見つめ“確信止まり”をしたことについては

「引っ張った打球はこれまであまり上がっていなかった。久々に良い打球を打てて、良い景色だったと思います」

と明かし、満足げな笑顔を浮かべました。

ようやく飛び出したWBC1号には

「子供の頃からずっと夢見ていたし、早く打ちたいと思っていた。次の試合も一本打てるように頑張りたい。
まだまだ気合い入れて優勝を目指して頑張るので応援お願いします」

と語り、最後は世界一へ向けて表情を引き締めました。


◆「ボールを粉砕した!」「ボンズレベル」「地球上最高の野球選手」海外からも続々と称賛の声

試合を中継していた米スポーツ専門局『FOXスポーツ』の実況は

「カウント0-1からの一球、ボールは右翼の高く深くまで飛んだ!オオタニ!東京ドームを熱狂させた!」

と興奮気味に伝えたあと約40秒間沈黙。あまりの衝撃に発する言葉を失ってしまいました。

同メディアのアナリストで、大谷選手ファンでも知られるベン・バーランダー氏も、第1打席で飛び出した特大弾に

「彼は人間じゃない」「ボールを粉砕した!」

と興奮気味にツイートを連投。

米スポーツ専門局『ESPN』のジョーイ・リンチ記者は

「オオタニは出場を許されるべきじゃない。彼はチートコードだ。なんで日本はエイリアンをプレーさせているんだ」

と、この目の覚めるような一発を独特の表現で称賛しました。

実際の映像を『MLB公式ツイッター』が動画とともに

「ショウヘイ・オオタニが本塁打!」

と投稿すると、同メディアのマイケル・クレア記者も

「自分の顔をぶっ壊しかけた」

とすぐさまツイート。

さらに

「魔法だ。魔法だ。一撃必殺だ」

と興奮冷めやらぬままに連続投稿し、その衝撃を伝えました。

これには早朝にも関わらず米ファンも続々反応。

「ボンズレベルだ。毎打席歩かせてくれ」
「この男は我らがエースで開幕戦の先発投手だ!」
「彼は地球上最高の野球選手。疑いなどない」

などのコメントが寄せられました。


◆韓国ファンも熱狂「怪物打者がスーパースターの品格を見せた」

同プールのライバル国である韓国でも、この衝撃弾には注目。

韓国メディア『エックスポーツニュース』が

「『超大型怪力砲』で1Rショーストッパー、『怪物』大谷出現」

と見出しをつけて報道しました。

同メディアは

「『怪物打者』大谷翔平が本選1次ラウンド最終戦で超大型ホームランを放ち、最後を飾った。初打撃で大谷は東京ドームを熱狂させた。
打球速度182キロ、飛距離120メートルを記録した怪力の超大型アーチだった」

とオーストラリア戦の本塁打をデータを交えて紹介。

さらに2回の第2打席から6回の第4打席までの内容にも触れ

「チームの7-1の完勝に貢献した」

と伝えました。

最後に

「大谷はMLBで5シーズン通算127本を放っており、2年前には46本、昨年には34本を記録し、恐るべき爆発力を誇示した。本選1ラウンドでスーパースターの品格を見せた」

と世界中が待ち望んだMLB屈指のスラッガーの一発を絶賛しました。

衝撃のWBC1号には韓国のファンからも驚きの声が上がり

「さすが大谷!ここまでくるともはや、清々しいわ!」
「どう育てたらこんな選手になるの?」
「どんな球でも対応できるのか!」

と続々と反響が広がっていました。


◆「500フィート級のHR」豪州監督も“看板直撃弾”に脱帽

試合に破れた、オーストラリア代表のデービッド・ニルソン監督は試合後

「侍ジャパンは世界一ですね。強力打線と投手力、素晴らしい守備。勝つチャンスは少なかった」

と、まさにお手上げ状態だったと語り、日本代表チームを称賛しました。

勝負を分けたポイントを問われた指揮官は

「大谷選手の500フィート(152.4m)級の本塁打だったと思います。
ゲーム序盤をゼロに抑えることを求められたが、日本に序盤に点を与えると厳しくなる」

と大谷選手の先制弾を真っ先に上げ、悔しさをにじませました。

実際には飛距離395フィート(約120.4メートル)を記録しましたが、直接ベンチから体感するとそれだけの衝撃の大きさだったのでしょう。

打たれた先発のシェリフ投手も動揺を隠せず1イニング持たずに降板してしまいました。

ニルソン監督は、オーストラリア初のメジャーリーガーで、2000年には「ディンゴ」の登録名で中日ドラゴンズでプレー。五輪代表選手としても日本代表と戦ったこともあります。

指揮官は、先発の山本由伸投手を始めとした投手陣の前に、5安打1得点に封じ込められたことについても触れ

「ここ5年、10年で、日本野球の進歩は大きく力強くなった。大谷選手、村上選手を筆頭に向上していると思います」

と日本球界のレベルアップを称えました。


◆「こんな光景はアメリカでは絶対に見ない」米記者が目を疑った日本人ファンの善行

大谷選手のWBC初本塁打でボールをキャッチした日本人観客の行動が、海外のファンたちを驚かせています。

右翼席看板に直撃した大谷選手の特大弾。
跳ね返ったホームランボールを拾った日本人ファンの女性は、その後周りのファンも手に取れるようにボールを回し、触ったり記念撮影できるように配慮しました。

米スポーツ局『FOXスポーツ』でアナリストを務めるバーランダー氏は

「こんな光景はアメリカでは絶対に見ないだろう。ショウヘイ・オオタニが本塁打を放った後、ゲットした本人に戻ってくる前に、ボールが観客席で順番に回されていた」

と驚きのコメント。

『FOXスポーツ・ウエスト』のレポーター、アレックス・カリーさんも

「日本のファンの皆さん、あなたたちはアメージングです!!これはインクレディブル」

とツイートし、「お宝」を分かち合う日本流の善行に注目しました。

『WBC公式ツイッター』が映像を公開すると、海外のファンからも

「日本の野球ファンは最高だ」
「本当に単純なことがすごく心温まることになり得る」
「ベリークール。分け合うことは思いやること」

と称賛のコメントが相次いで寄せられました。


◆「Respect」チェコ代表とのエール交換「野球は世界を結ぶ」

オーストラリア戦の前日に行われたチェコ共和国との試合でも、大谷選手ら侍ジャパンの心温まるエピソードが生まれています。

試合後に侍ジャパンが1塁スタンド前に整列。客席にお辞儀をした後、チェコベンチに向き直し、相手チームの健闘を称えました。

これにチェコ代表が拍手で返すと、大谷選手も帽子でサインを送って拍手。さらに右手でガッツポーズをつくってエールを送りました。

日本代表の相手を称える姿勢にチェコ野球協会も

「世界で1番の選手が朝9時~夕方5時まで働く男たちや大学生たちとその瞬間を分かち合う。侍ジャパン、私たちはあなたの敬意に心から感謝しています!」

とツイッターで投稿。

終始清々しいプレーを見せたチェコ代表に対し

「素敵な試合をありがとう!」
「試合後もとっても素敵でした。あなたたちは最高でしたよ!」
「日本からチェコ野球をサポートします」

と日本人ファンからも感謝のコメントが寄せられました。

このエール交換の様子を大谷選手がインスタグラムのストーリーズで「Respect」とコメントを添えて投稿。

大谷選手のインスタグラムのアカウントは、この2週間で約150万人もフォロワーが増加しており、この投稿には大きな反響を呼びました。

これを受けて、チェコ代表のパベル・ハジム監督は

「オオタニが我々に心温まるテキストメッセージを送ってくれた。
我々はそれに感動した。日本チームは本当に素晴らしいチームで、日本の野球ファンがチェコ野球に興味を持ち始めてくれることを願っています」

と敬意を表しました。

さらにチェコ野球協会は

「野球の絶対的な神様が現実世界では人間らしいなんてクレイジーだ……」

と、ツイッターで投稿。

大谷選手の人間的魅力にべた惚れしてしまったことを明かしました。

この投稿には

「チェコ野球協会も大谷のファンになっている」
「彼には全てが揃っている。カリスマ的でスペシャルな温かいオーラがある。間違いなく唯一無二の存在だ」
「大谷はチェコでは神様になってしまったようだ」

など世界各国からコメントが続々と寄せられました。

両国のスポーツマンシップあふれる交流には米メディアも注目。

米スポーツ局『FOXスポーツ』が

「ショウヘイ・オオタニが試合後にチェコに対して敬意を払う」

と報じると

米スポーツメディア『スポーティング・ニュース』も

「ショウヘイ・オオタニがインスタグラムのストーリーで、試合後にチェコ代表に感謝のメッセージを送った」

と伝え、アメリカでも大きな話題となりました。


◆大谷、佐々木の神対応にチェコ選手も感激

本職が電気技師であることも話題となったチェコ代表のオンジェイ・サトリア投手。

日本戦で先発登板したサトリア投手は120キロ台の幻惑する遅球で侍打線を翻弄し、大谷選手からも空振り三振を奪いました。

スーパースターから三振を奪った“記念球”について、サトリア投手は

「オオタニが私のチェンジアップをスイングしている写真とともに、額の中に入れて飾る」

と喜びを爆発させました。

さらにサトリア投手は大谷選手と撮影した舞台裏の2ショット写真に「唯一無二」と文面を添えてこれを公開。

1勝3敗で1次ラウンド敗退は決まったものの、帰国直前にメジャーMVPとの対面が実現しました。

大谷選手はサトリア投手のピッチングについて

「今まで見た中で一番遅い球だったけど、ピンポイントの制球力がいい」

と語っていたそうで、サトリア投手も

「彼が我々をリスペクトしてくれたということは、とても大きなこと」

と感謝の意を述べました。

また、この試合で先発した佐々木朗希投手のチェコ選手への心配りにも称賛の声が集まっています。

佐々木投手はインスタグラムで、チェコ代表のウィリー・エスカラ選手との2ショット写真を公開。

「チェコ戦でデッドボールを当てたエスカラ選手にお詫びにロッテのお菓子を持って行きました」

と綴りました。

千葉ロッテマリーンズ広報室の公式ツイッターも

「佐々木朗希投手は、ずっと気にしていたようです。今朝、チェコ代表がホテルを出発する前に自身で購入したお菓子を持ってお詫びに伺ったとの事です。
エスカラ選手も『もう大丈夫だよ!』と言って笑顔で当たったところを見せ、2人でこちらの写真を撮りました」

と様子を伝えました。

佐々木投手は11日のチェコ戦でエスカラ選手に死球を献上。
苦悶の表情を浮かべていたエスカラ選手でしたが、一塁へと歩き、すぐさまダッシュして見せた姿にチェコ、日本の両ファンが心を奪われていました。

チェコ代表のハジム監督も、この粋な計らいに

「本当にジェントルマン、紳士のプレーだと思う。朗希さんはこんな温かい心遣いをしていただいて、本当に素晴らしかった。
私たちにものすごいエネルギーを与えてくれた。日本全体にありがとうと言いたい」

と感謝の意を述べ

「野球は世界を結ぶと思うし、お互いどのようなリスペクトを持って臨むか。大谷選手の素晴らしい笑顔やプレーも私たちの国にも見せたい」

と語りました。


◆「1人の人間としても最高だ」来日の米記者が見た“魔法”の1週間

大谷選手が侍ジャパンとしてプレーした大阪での強化試合から1週間。

『MLB公式サイト』のマイケル・クレア記者も、目の前で繰り広げられる「オオタニ・ワールド」に「すっかり魅了された」と語っています。

同記者は

「オオタニから三振を奪えば、相手投手は記念のボールを欲しがる。
今日はオオタニの本塁打ボールを右翼スタンドのファンがボールを回して写真を撮っていた。
一瞬でもいいからホームランボールを持ちたいと思ったんだろうね。そう思わせるのがオオタニなんだ。本当に唯一無二の存在だ」

と、そのスター性について言及。

同記者はプレーのみならず大谷選手の人間性についても触れ

「米国では打撃練習をあまり行わないが、日本では行っている。日本のファンを大事にしている証拠ですね。
それにヌートバーが日本代表として気持ちよくいられるように手助けしているのが伝わってくる。
アメージングなアスリートというだけではない。1人の人間としても最高だ」

と大絶賛。

WBC期間中、大谷選手は試合前に豪快なフリー打撃を披露。2017年以来の国内でのプレーで多くのファンを楽しませてくれています。

同記者は最後に

「試合の一番大事なところで一番大きな仕事をする。目の当たりにすることは驚くことばかりだ。オオタニは本当に特別な、特別な選手なんだ」

と大谷選手の素晴らしさを熱く語りました。

5年ぶりとなる凱旋プレーで、日本人ファンを魅了してくれた二刀流スター・大谷翔平選手。

WBCはもちろんのこと、3月30日に開幕するMLBでも大活躍してくれることでしょう。



大谷2023総集編

大谷本や大谷グッズ!アマゾンで「大谷翔平」を検索する