ロサンゼルス・ドジャースと10年7億ドル(約1015億円)の超大型契約を結んだ大谷翔平選手。

現地12月14日、ドジャースタジアムで入団の記者会見に臨み、300人を超える報道陣の前で真新しいユニフォーム姿を披露しました。

エンゼルス時代から愛着のある背番号「17」が入った鮮やかな「ドジャーブルー」のユニフォームに袖を通した大谷選手は

「選手としての自分を信じてくれたドジャースのみなさんに感謝します。明確な勝利を目指すビジョン、豊富な歴史を持つドジャースの一員になることを心からうれしく思うと同時にとても興奮しています」

と今の思いを話しました。

およそ20分間行われた質疑応答では

「優先順位は、いちばん上。勝つことが今の僕にとっていちばん大事なことだと思うし、優勝に欠かせなかったと言われる存在になれるよう全力で頑張りたい」

と悲願のワールドシリーズ優勝への強い決意を示しました。

ちなみに大谷選手が来季からつける背番号「17」は、ドジャースではベテラン右腕のケリー投手が着けていた番号。

ケリー投手も

「誰にも譲るつもりはなかった」

と愛着を語っており、大谷選手の移籍先が決まる前から

「もしドジャースに入団したら、背番号はどうなるだろう?」

と話題となっていました。

最終的にケリー投手は大谷選手に背番号「17」を譲り、来季からは新たに「99」をつけることが決まりました。

ケリー投手が大谷選手に背番号を譲ろうと決めたのには、ある理由がありました。


◆ドジャース加入の大谷翔平がユニフォーム売上でも“メッシ超え”! 

大谷選手がドジャースと結んだ10年総額7億ドル(約1015億円)という契約内容は、プロスポーツ史上最高額を更新。

サッカーのアルゼンチン代表リオネル・メッシ選手が、2017年11月にバルセロナと契約した際の4年総額6億7400万ドル(約977億円)を超えるメガディールです。

そして大谷選手の背番号がエンゼルス時代と同じ17番と決まり、ドジャーブルーの「OHTANI 17」のユニフォームも販売開始。

MLBと契約を結んでいる米大手スポーツグッズ販売『Fanatics』社によると、発売開始から48時間の売上で、史上最高記録を更新したことがわかりました。

前述の年俸総額に続き、メッシ選手やクリティアーノ・ロナウド選手らサッカー界のスーパースターを、大谷選手がまたしても上回ったのです。

実際、ドジャースグッズを扱うLAのショップでは、大谷選手のユニフォームが売れすぎて、背中に貼り付ける OHTANIの『H』の文字が、わずか1時間ほどでなくなってしまったそう。

早くも全米を席巻する大谷フィーバーに、米スポーツメディア『Bleacher Report』も

「ショウヘイ・オオタニは、まだドジャースで1試合もプレーしていないが、すでに記録を塗り替えている」

と反応。

同メディアは

「メッシ超えは予想外だったかもしれないが、オオタニのジャージが飛ぶように売れている状況は、驚きではない」

と分析し

「この国際的なスーパースター(大谷)は、ホリデーシーズンの真っ只中で、大勢のファンを有するメジャーマーケットのチームに加入した。
これはユニフォームの売上にとって非常に大きな要因であり、ドジャースファンは、『Fanatics』の史上最高記録を樹立することでそれに応えた」

と名門ドジャースの目の肥えたファンが、大谷選手入団を心から歓迎していることを伝えました。

このニュースには日本のファンから

「日本人でロナウドやメッシと張り合うスポーツ選手が現れるなんて...誇らしい!」

「サッカーは世界的なスポーツだから、野球をやっている大谷がメッシを年俸やユニフォームの売上で上回るのは凄い事」

「すごい!なんなら試合してないどころか、入団会見すらしてない、本人がまだユニフォームに袖を通してもいない!」

など称賛と驚きのコメントが多数寄せられました。


◆「素晴らしい心遣い!」大谷選手に背番号を譲ったケリー投手の妻がノリノリ動画を公開!

大谷選手がドジャースでつけることになる背番号「17」は、元々ジョー・ケリー投手がつけており、これまでも話題になっていました。

ケリー投手は、最速102マイル(約164km)の速球派セットアッパーとして地位を確立、通算450試合登板を誇るベテラン右腕。

2019年にはドジャースと3年契約を結び、2020年の世界一にも貢献しました。

背番号17はまさにワールドシリーズを制した時に着けていた番号。

ケリー投手も

「大学時代は17番を付けていたんだ。最初は外野手だったんだけど、投手に変更になってね。だから誰にも譲るつもりはなかったんだ」

と思い入れを語っています。

また大谷選手の加入が決まる前の取材では

「2人で同じ番号をつけるのはどうだい?僕が投げる時にオオタニがDHで出場するんだ」

と冗談を交えながらも固辞する姿勢を見せていました。

そんなケリー投手の気持ちを知ってか知らずか、妻アシュリーさんは大谷選手のドジャース入りを熱望。

大谷選手の移籍先が決まっていない時期から、「Ohtani 17」と「Oh take 17」(17を奪って)を掛け合わせた「#Ohtake17 キャンペーン」を自身のインスタグラムに投稿していました。

投稿の中でアシュリーさんは

「善は急げだから…」

と大谷選手へ向けて内容を説明し始めると

「静かに話すわね。息子のショウカイ(Shokai)が寝ているから。これのために息子の名前も改名しておいたわ」

と息子のカイ君を大谷選手の名前も加えたショウカイに改名したと、大真面目に冗談を飛ばしまして猛アピール。

カメラが反転すると、大人向けサイズからキッズのものまで背番号17のドジャースのユニフォームの数々が映し出されると

「あなたのお母さん用のユニフォームも既にあるわよ」

と「MAMA」と背中に記されたユニをピックアップしました。

最後に

「来てよ!」

とドジャース入りを呼びかけました。

夫の背番号17を譲ってでも大谷選手にドジャースに来て欲しいだなんて、相当な熱の入れようです。

そして現地12月11日、ドジャースが大谷選手の入団と背番号17を正式に発表すると、アシュリーさんは即座にインスタグラムを更新。

投稿された動画の中でアシュリーさんは、軽快なクリスマスソングをバックに、自宅から背番号17のユニフォームやTシャツを山ほどかかえて庭に出てくると、踊りながら笑顔で1枚1枚放り投げていきます。

さらには息子カイくんの名前の前に「Sho」を付け足して「Sho Kai」と名前を変更する場面も。

息子のカイ君につづいて、白いTシャツ姿のケリー投手が出てくると、後ろを向かせて「KELLY」に加えて新背番号の「99」をマジックで書き込みました。

「#Ohtake17のキャンペーンは成功したわ!メリークリスマス、ドジャースファン」

と喜びをつづりました。

大谷選手を歓迎するユーモア抜群のこの動画には、日米のファンも歓喜。

「ショウヘイのためにありがとう」
「素晴らしい心遣い。明るくて、素敵な奥さん!」
「キャンペーン成功!メリークリスマス」
「背番号譲った事よりその事を前向きに楽しんでる事に好感が持てた」

などケリーファミリーへの賛辞が多数寄せられました。

ケリー投手は後日、この“大谷勧誘キャンペーン”について

「彼女(妻)のアイデアの1つで。とても面白い女性だよ。とてもウイットに富んでいて、賢いんだ。本当にうまくいったね」

と、その舞台裏を明らかにしました。

実はカイくんのお兄ちゃんノックスくんも大谷選手の大ファンだそうで

「息子は僕じゃなくて彼が一番お気に入り。いつも『パパ、ショウヘイは最高の選手だよ。彼はパパからホームランを打つと思う』って言うんだ。僕は『打たれないことを願うよ』と返してるけどね」

と愛する息子との板挟みにあっていることを苦笑まじりに明かしています。

2024年からはチームメイトとなったので、アシュリー夫人もカイくんもノックスくんも、パパと大谷選手を一緒に応援できますよね。


◆大乱闘、イタズラ好き、変装が得意...ケリー投手は球界屈指の変わり者

大谷選手に背番号「17」を譲り渡したことで、日本でも一躍注目を集めているケリー投手。

実は、個性派揃いのメジャーリーガーの中でもひときわ異彩を放つ変わり者としても有名です。

2020年のオフ練習中には、投球がすっぽ抜けて窓ガラスを割ってしまい、撮影していたアシュリー夫人の前で、まるで子供のように呆然とする姿がSNS上で拡散。

プレーオフの大事な一戦を前にした国歌斉唱では、相手選手と「どっちが最後まで立っていられるか」競争をして審判に怒られたりと、とにかくイタズラ好き。

グラミー賞ラッパーのネリーが球場に訪れた際には、おじいさんの特殊メイクでインタビューを敢行したり、
キャンプ・トレーニング中には「ジム・ブキャナン」なる偽レポーターに化けて、選手たちを“取材”するなど変装も得意技です。

中でも本人が「最高傑作」と自負するのが、「車中ウ●コ放置事件」。

カージナルス時代、あるチームメイトにイタズラを仕掛けられたケリー投手は、かなり過激な復讐に打って出ます。

その選手が試合に出場している間、バッグに動物の糞をどっさり入れて駐車場に置いてあった彼の車にイン。

チームは直後に遠征へ出発したため、気温40度近くに達することも珍しくない真夏のセントルイスで、芳香剤の代わりにウ●コが仕込まれた車が一週間も放置されることになりました。

車内の状況を想像しただけでも恐ろしいですが、それを「最高傑作」と胸を張るケリー投手も、ちょっとどうかしていますよね(笑)

奥様に負けず劣らず強烈なキャラを持つケリー投手ですが、実はかなりの武闘派としても知られており、レッドソックス時代には対ヤンキース戦で大乱闘を起こしています。

現DeNAのタイラー・オースティン選手が二塁へダブルプレイ崩しのスライディングを仕掛けたことへの報復として、ケリー投手は157kmの豪速球を明らかに狙ってぶつけました

怒ったオースティン選手がマウンドへ向かって突進する中、ケリー投手は「Let's Go」とクールにつぶやくと、ヒラリと身をかわしてパンチを数発浴びせました。

瞬く間に両軍が入り乱れる大乱闘に発展し、ケリー投手は6試合の出場停止処分に。

しかし、ヤンキースをライバル視しているボストンのファンからケリー投手ははヒーロー扱いされ、「JOE KELLY FIGHT CLUB」と書かれたTシャツが売り出され、大人気を博しました。

ドジャース移籍後の2020年には、アストロズ戦でアレックス・ブレグマン選手とカルロス・コレア選手に危険球を投じた上、コレア選手を三振に仕留めた後には

「あんな球も打てないのかよ?」

と過激に煽って挑発。

両者の言い合いをきっかけに、両チームの選手はベンチからミニッツメイドパークのフィールドに飛び出し一触即発の状態となりました。

アストロズは2017年のワールドシリーズで、4勝3敗でドジャースを下し世界一のタイトルを獲得。

しかしその後、アストロズが外野の隠しカメラを使って相手投手のサインを盗む仕組みを利用していたことが判明しました。

ケリー投手の危険球は褒められたものではありませんが、その理由の中には、アストロズの選手たちが“不起訴”を条件にサイン盗みを認め、その罪を尊敬するアレックス・コーラ氏(現レッドソックス監督)にかぶせたことも大きかったようです。

このことについてケリー投手は

「みんな奴らがイカサマ野郎だと知っている。自分の名を守るために、誰かを犠牲にすることは、考えられる限りで最悪のことだ。一生許さない」

と熱い思いを明かしています。

またドジャースのデーブ・ロバーツ監督も

「これはスキャンダルが発覚してから7か月にわたって蓄積されてきたものだ。一種のガス抜きのようなものだ。残念なことではあったが、吹っ切れるためにはそれをはねのけたのは良いことだし、前に進んで野球をプレーしたい」

と選手の中にくすぶっていた
不正スキャンダルに対するフラストレーションを代弁しました。

ちなみにコレア選手を煽った後に見せたケリー投手が下唇を突き出した表情は、その後壁画となりドジャースファンの人気撮影スポットの一つになっています。

熱さの中に飄々としたクールさを併せ持つケリー投手。

実はとても優しいことでも知られています。

ケリー投手はアシュリー夫人とともに、インドなどで性的搾取の被害を受けた人に、住居を提供するなどの支援を行う慈善団体「ミッション108」を立ち上げています。

二人は「ミッション108」に108ドル寄付した人に、乱闘事件Tシャツをプレゼントするキャンペーンを展開。

目標は1万ドルでしたが、たった1ヵ月で2万5000ドルが集まったそうです。


◆「とても光栄なこと」ケリー投手が背番号を譲った真意とは?

自身について

「あまり物事をシリアスに考えるほうじゃない」

と語るなど、元来陽気で典型的なカリフォルニアボーイであるケリー投手。

もしかしたら、背番号についてもそこまで固執してなかったのかもしれません。

もちろん、ケリー投手が大谷選手に背番号を譲った背景には、家族が大谷選手のファンだからということもあるでしょう。

また妻アシュリーさんの元気で明るいパワフルさが、背番号を譲ることへの後押しとなったのかもしれません。

しかしそれ以上に、ケリー投手が大谷選手を超一流の野球選手として認めているということが一番大きな要因だと思います。

ケリー投手は、2022年6月に大谷選手と対戦したときには

「楽しかったよ。大量リードしていた場面だったのでアドレナリンはさほど出ていなかったけれど、彼のような選手と対戦するのはいつだって楽しい。
彼はこの100年間で誰もやっていなかったことをしている。とても特別で、とても才能のある選手。彼は球界で必見の選手だ。見ていて楽しいよ」

と大谷選手にリスペクトを示しています。

この時の対戦では、ケリー投手の高めのツーシームを大谷選手が打ち返し、あわやホームランというフェンス直撃の二塁打を放ちました。

ケリー投手は

「本当に強烈な打球だった。ホームランになると思ったよ。それよりはいい結果だったね。
オオタニをアウトに取るのはいつだって難しいから、常にいいところに球を決めなくてはならない。彼のような選手には細心の注意が必要だ」

と対戦を心から楽しんだと語りました。

大谷選手が入団会見を行う前日の12月13日には、ファンとの交流イベントが開催され、スター選手たちも参加。

ケリー投手もインタビューに応じ、背番号を譲った本音を語りました。

「ショウヘイは素晴らしい人間だ。ここに来る前に彼と話す機会があって、当然 内容は明かせないけど、もうすでにトレーニングをしていて、パワーアップしていた。
(妻の)動画投稿をとても気に入ったと言ってくれて、もちろん『番号を譲ってくれてありがとう』と言ってくれたよ」

と大谷選手本人と挨拶を交わしたことを明かしました。

話題の背番号譲渡については

「誰にでも譲るわけじゃないよ。ショウヘイがドジャースで活躍し続ければ彼はきっと将来殿堂入りするだろう。
そうすれば僕がずっとつけてきた背番号は永久欠番になる。それが、僕が殿堂入りする一番近道だよね」

とジョークを交えながらも

「僕はこれまでもカーショウ、プホルス、ベルトランといった殿堂入りする選手とともにプレーすることができた。
そして僕のつけた17番をオオタニに引き継ぐことができる。それはとても名誉なことだ」

と誇らしげに語りました。

大谷選手が偉大なプレーヤーだと認めているからこそ、ケリー投手も快く背番号を譲ったに違いありません。

最後にケリー投手は

「ショウヘイは間違いなく球界最高レベルの打者。何回も対戦して2回も2ベースヒットを打たれたしね。
僕らの目標は毎年ワールドシリーズで優勝すること。
彼は大事な場面でも恐れない選手だから大きな役割を果たしてくれると思うよ」

と熱い口調で頼れる新戦力に期待を寄せました。


◆「ともに目指すワールドチャンピオン」

現地12月11日のドジャースの公式発表の中で、大谷選手は

「ドジャースファンの皆さん、僕をチームに迎えてくれてありがとう。100%言えるのは、皆さん、ドジャース、そして私が、ワールドシリーズのパレードをロサンゼルスの街に届けるという同じ目標を共有しているということです」

と新天地での意気込みを表しました。

これから先、力投するケリー投手を「打者・大谷」が援護のホームランを放ったり、「投手・大谷」が守ったリードを、リリーフのケリー投手が引き継ぐ、なんていう胸熱なシーンも見られることでしょう。

名門ドジャースの新17番と元17番が、揃ってワールドシリーズの舞台で活躍する姿を是非みたいですよね!


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