MVPを獲得した2021年、投打W規定など数々の歴史的偉業を達成した2022年と、2年連続で圧倒的な活躍を見せつけたロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手。
3月30日のシーズン開幕を前に、エンゼルスもキャンプイン。
ブルペンでの投球練習や、屋外でのバッティング練習において、唯一無二のユニコーンは、さらなる進化を見せてくれています。
◆大谷翔平に守護神候補ら15人が集合!魔球スプリットは「リアルと思えない」)
大谷選手のメジャー6年目となるキャンプがスタート。
キャンプ2度目となった2月18日のブルペンでは、変化球を交えて37球を投げ、順調な仕上がりを見せています。
データ分析機器「トラックマン」で1球ごとに数値を確認しながら、速球・スライダー・スプリット・カットボール・ツーシームと計37球を投じました。
大谷投手の投球練習には、中継ぎ右腕ライアン・テペラ投手やオースティン・ウォーレン投手ら約15人の投手が大集結。
今オフに2年1350万ドル(約18億1000万円)で加入した守護神候補のカルロス・エステベス投手は
「えげつないよ。スプリットが縦に落ちたり、スライス気味に落ちたり。本当にリアルとは思えない」
と目を丸くしました。
投球を受けたローガン・オーハッピー捕手は
「この1か月間、受けていた時は試運転のような感じだった。今日は今まででベストだった。過去数カ月、彼は何かを感じて異なる適応をしてきたんだろう」
と分析し大絶賛。
マット・ワイズ投手コーチも
「とても良かった。上質のブルペンだった。いつも通り彼は良く準備しており、決して心配することがない」
と満足気に語りました。
また映像からは、昨年までと比べると、若干テイクバックを小さくした新たな投球フォームとなったことが見て取れます。
進化した大谷選手の投球フォームには
「テイクバックがダルビッシュみたい」
「コンパクトなフォームに」
「テイクバックが小さくなりましたね」
「とにかく結果が楽しみ」
と、ファンから実戦でのお披露目を期待する声が上がりました。
◆新ルールにも対応開始!新兵器「ピッチコム」も導入
MLBでは、2023年シーズンから「ピッチクロック」というルールが導入されます。
新たなルールでは、投手はボールを受け取ってから、ランナーがいない場合は「15秒」、ランナーがいる場合は「20秒」以内に投球動作に入らなければならず、これに違反した場合、自動的に1ボールが追加されます。
大谷選手の昨年の投球間隔は、走者なしで21.7秒(平均18.1秒)で、1000球以上投げた投手の中では両リーグ最長。
また、走者ありの場面でも26.9秒(平均23.3秒)と、こちらはメジャー3位の長さです。
大谷選手自身もキャンプのテーマについて
「投球間隔が短くなるので、まずそこに対応していくのが一つ」
と答え、対応に取り組むことを明かしています。
2月18日のブルペン練習でも、意識付けのため「15秒:走者なし」に設定された4台のタイマーを設置し、「ピッチクロック」対策を行いました。
前述のコンパクトな投球フォームだけでなく、モーションにも修正を加えており、プレートを踏む右足の位置をやや一塁側へ移動し、さらにセットポジションの足幅を狭め、左足を半足分ずらすなど、マイナーチェンジを加えています。
左足の着地部分が掘られてバランスを崩した場面では、マウンドを降りて足で土をならす際に、必要以上に時間を掛けずにすぐ投球動作に戻るなど、意識付けを持って練習に臨んでいました。
また、今季より導入が検討されている「投手用ピッチコム」というサイン伝達電子機器も試運転。
これまでは捕手が無線で投手にサインを伝えるタイプでしたが、進化したピッチコムは、投手がボタン操作で捕手に球種を伝えることができます。
従来のものだと、大歓声で無線が聞き取りにくいなどの問題点がありましたが、新ピッチコムならそういう問題も出てきません。
「オオタニのように球種の多い投手にはサイン交換が簡単になるね。ピッチコムは、我々が先進して取り組んでいる部分だ。投手が首を振る回数が減れば、サイン交換は格段にサクサクいく。ライブBPでも使っていくつもりだ」
とワイズ投手コーチが語る通り、サイン漏洩防止は元より、サイン交換の時間短縮にもなり、大谷選手が取り組んでいるピッチクロック対策に対してもも効果大です。
ネビン監督も
「ショウヘイは、自分の取り組むべきことをわかっていると思うし、彼に任せている。投打どちらもしているから、日によってやることは変わる。
フィールドに出て来てから、調子によって変えることもある。その贅沢さを彼には許している」
と大谷選手の調整方法に対して、絶大な信頼を寄せています。
◆早くも開幕投手に決定!日本人投手として4人目の2年連続
エンゼルスが2月16日、大谷選手の2年連続となる開幕投手起用を正式に発表。
ネビン監督もこの日、3月30日の対アスレチックス戦での登板を、大谷選手本人に伝えたことを明かしました。
侍ジャパンが決勝まで進めば、3月21日まで日の丸を背負うハードスケジュール。
これについて、ネビン監督は
「彼に開幕投手を伝えることができて光栄だ。彼も楽しみにしている。
彼は真のプロだし、勝利のために、チームのために常に向上している」
と揺るぎない信頼を語りました。
18日付の『CBSスポーツ電子版』も、「今季の開幕投手最新情報」を掲載し、大谷選手の開幕投手決定を報じました。
同メディアは
「エンゼルスは16日にオオタニを開幕投手にするとMLB一番乗りで発表した。
二刀流の大スターは昨季のサイ・ヤング賞投票で4位に入り、球団では2015年以来となる2年連続の開幕投手となる」
と紹介。
2年連続での大役は、2023・2004年の野茂英雄、2015~2017年の田中将大、2021・2022年のダルビッシュ有に続く日本人4人目の快挙となります。
◆やはり気になるのは二刀流スターの去就
『MLB.com』でエンゼルスを担当するレット・ボリンジャー記者は、二刀流スターの開幕投手決定を伝える記事の冒頭で
「二刀流スーパースターのショウヘイ・オオタニは、木曜に当然のことながらエンゼルスの開幕投手に指名された。
しかしオオタニによるスプリングトレーニング最初の記者会見では、彼の契約に関する質問が大半を占めた」
と依然、大谷選手の去就問題に注目が集まっていると指摘しました。
続けて記事では
「オオタニは、昨年10月1日に年俸調停を回避して1年3000万ドル(約40億円)で契約し、今季終了後に自由契約となる。
エンゼルスとの契約延長を受け入れる可能性はあるかと問われるも、ネズ・バレロを代理人とする彼は、交渉や球団における彼の将来についてはほとんど明かさなかった」
と、大谷選手が開幕投手に決まった直後の会見の模様について伝えました。
最後に
「それでもオオタニは、球団が2014年以降、ポストシーズン進出を果たしていない。
2018年にオオタニが入団して以降は一度もシーズンを勝ち越していないという事実があるものの、ヘイローズ(エンゼルスの愛称)は、勝つことに尽力していると信じていると述べた」
と大谷選手の今シーズンにかける熱意を伝えました。
周りの声などどこ吹く風。大谷選手は常にグラウンドだけを見つめているのです。
◆「投手・大谷」の女房役は誰?気になる開幕捕手
2年連続となる開幕投手も決定しましたが、ここで浮上するのが「投手・大谷」の相棒問題です。
昨季大谷選手と最も多くバッテリーを組んだのは、2019年にヒューストン・アストロズから移籍加入したマックス・スタッシ捕手。
大谷選手が28登板したうち26戦でマスクを被っており、スタッシ捕手と組んだ試合では、防御率2.45とMLB通算の2.96を大幅に上回ります。
大谷選手との抜群の相性を誇る一方で、昨季は102試合で60安打、9本塁打、30打点で打率は.180と打撃において精彩を欠いていました。
地元紙『ロサンゼルス・タイムズ』のサラ・バレンズエラ記者は開幕前の課題として「捕手の体制を整えるべきだ」と指摘。
同記者は
「スタッシは、昨年オオタニの女房役となり最高のシーズンを演出したが、打者としては生産性を欠いた。OPSは.571と2021シーズンの.752から大きく低下した」
と低迷ぶりを嘆きました。
同記者は、昨シーズン限りでカート・スズキ捕手が引退したことも含めて、エンゼルスの捕手事情に不安視しており
「ペリー・ミナシアンGMは、昨年ツインズで過ごした元ヤンキースの捕手ゲリー・サンチェスに興味を持った」
と打てる捕手獲得の可能性にも言及しました。
「プロスペクトランキング(若手有望ランキング)5位のローガン・オーハッピーや、昨シーズンまで捕手経験のなかったマット・サイスも候補だ。
またマイナー契約を結ぶチャド・ウォーラックもキャンプインを目指している」
と次代を担う正捕手候補としてチーム内にも目を向けました。
現場を指揮するネビン監督も、スタッシ捕手を「欠かせない存在」と評価する一方で
「どのポジションにも言えますが、ベストメンバーで戦う。それだけです。誰かに肩入れとかはしない。勝つためにここにいるので」
と語っています。
果たして今季、「投手・大谷」の女房役を、誰が務めることになるでしょうか?こちらも気になるところです。
◆名投手が確信「大谷翔平はまだポテンシャルの半分」
ニューヨーク・メッツなどでメジャー通算136勝を挙げたロン・ダーリング氏は「投手・大谷」の伸びしろについて、まだまだ進化の途中であると持論を展開しています。
米スポーツ局『MLBネットワーク』の番組に出演したダーリング氏は、「オオタニは現在がキャリアのピークなのか?」との質問に対して
「ノー」
と即答。
「絶頂期にはほど遠い。オオタニはそれほどいい投手だ。昨季は15勝9敗、防御率2点台、奪三振率は11.9をマークし、他のどんな投手にも引けを取らない成績だった。でも彼はまだまだ成長できる」
と断言しました。
ダーリング氏はその根拠として、昨季は投球に占める速球の割合が下がったことを指摘。
「100マイルの速球をスライダーと一緒にもっと使えるようになれば、ジェイコブ・デグロム級に投げることができるだろう」
と現役最高の呼び声高いレジェンド投手の名を引き合いに出し、大谷選手を絶賛しました。
ダーリング氏は昨季の大谷選手について
「彼は100マイル(約160.9キロ)の速球と、打者を一掃できるスライダーも持っている。カーブはあまり使わなくなった代わりに、ツーシームも球種に加えた。
去年の彼を見て思ったことは、スライダーの使用頻度が大幅に増えたことだ。18%近くも増えた」
と評しました。
実際に投球のうち、スライダーの使用率は2021年の22%から、昨季は39%と大幅に上昇しています。
さらにダーリング氏は
「彼はポテンシャルの半分ほどしか出していない。打者をもっと賢く打ち取る方法を覚えたら、三振は若干少なくなるかもしれないが、投球イニングが増え、試合の終盤まで投げられるようになるだろう」
と今後のキャリアでの“変身”についても言及しました。
◆「銀河の果てまで飛んでいきそうだ」本塁打王へ快音連発
キャンプでは、投手として注目が集まっていますが、「打者・大谷」も、さらなる覚醒の片鱗を見せてくれています。
2月17日に行われた初のフリー打撃では、今季から新たに契約したチャンドラー社製のバットで快音連発。
さらに20日のフリー打撃でも、22スイングで柵越えを10本放ち、右翼から左翼まで面白いように放り込みました。
特に22スイング目は、右中間最深部の選手用駐車場まで飛んでいき、車の間でバウンド。
白のフォード車のトラックにバウンドして当たりましたが、幸い車体は無傷でした。
その様子を見ていた球団職員の一人は
「自分は絶対にあそこに車を止めない。特にあの男が来てから」
と「打者・大谷」のパワーに驚愕。
ともに練習を行っていたトラウト選手も
「見たよ。屋根の上までボールを吹っ飛ばしたぞ!」
と、その衝撃を語りました。
この様子にファンからは
「この音が好き。胸高鳴る」
「銀河の果てまで飛んでいきそうだ」
「音が良い。バット替えたけど相変わらずの快音響かせてくれて嬉しいよ」
「今年絶対活躍するな!」
と新バットを得た大谷選手の打撃に期待を寄せました。
大谷選手本人も新バット導入について
「打感は硬めの感じ。自分により振りやすいように変化させた。振りやすさが飛距離にもなるし、アベレージにも、関わってくる。一番は、心地よくスイングできるかどうか」
と本塁打&打率の向上を狙っての改革だったと明かしています。
MLB公式のポール・カセラ記者は、キャンプで快音を響かせる「打者・大谷」を、早くも2023年のホームラン王にあげています。
同記者は
「オオタニは過去2シーズンで合計80本のホームランを放っている。ジャッジだけが、その間にもっと打っている。そして、オオタニの本塁打はかろうじてフェンスを超えるというものではない」
と、そのパワーを絶賛。
さらに
「オオタニとトラウトの両選手が健康を維持できれば、2023年の本塁打王争いは、エンゼルスの選手の戦いになるかもしれない」
とWBCで国を代表してしのぎを削ることになる両雄が、シーズン中もライバルになると予想しています。
◆トラウト「ショウヘイのためにできる限りのことをする」
大谷選手とともにチームの顔としてエンゼルスを牽引するトラウト選手も、契約最終年を迎えた「二刀流スター」の残留を熱望。
「ショウヘイは、自分にとって正しいと思う選択をしなければいけない。
彼がアナハイムに留まることが正しいと感じたらそうするべきだし、そうではないと感じるなら留まるように説得する。
できる限りのことをするつもりだよ」
と語っています。
さらに、9年ぶりのプレーオフ進出に向けても意欲を示し
「ショウヘイがここに来て6年目になるが、まだ俺たちは一度もプレーオフに出ていない。今年勝たなければいけない」
と熱い想いを打ち明けました。
3月のWBCにおいて米国のキャプテンを務めるトラウト選手は
「WBCではライバルになるから、今はショウヘイから少し距離を置いているんだよ」
と、夢の“同僚対決”を匂わせながら冗談交じりに語りました。
最後に
「ショウヘイは何よりも勝つことを望んでいる。
彼は負けることが大嫌いで、遅くまで残って練習している。
だからこそ、今年こそは優勝してショウヘイに残ってもらいたい」
と来る2023年シーズンに並々ならぬ決意を語りました。
今季の目標を問われ
「キャリアハイはもちろん。常に去年より今年、というのは、今年も変わらない。
今までやってきたベースの数字を、まずはしっかり越えていきたいというのが1番かなと思います」
と答えた大谷選手。
MVPを獲得した2021年、投打でハイレベルな活躍を果たした2022年も、大谷選手にとっては通過点でしかありません。
投打において数々の自己ベストを更新しつづける大谷選手にとって、当然そのハードルは年々上がっていきます。
「レベルの高い所でやりたいと思ってメジャーに来た。実際にやってみて、来て良かったと思う。僕自身も含めてまだまだ上に行けるんじゃないかなと思う」
常に進化しつづける大谷選手は、投打に自分超えを目指し、WBCそしてメジャー6年目のシーズンを迎えます。
レベルアップした大谷選手のプレーが見られるのも、あと少しの我慢です。
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