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(目次)
→野手編
2024年時 ドジャースの契約状況(野手)
2025年ドジャース野手陣の展望
(噂その1)来季の左翼はテオスカー?フアン・ソト?
(噂その2)実は右の内野手を獲る?
(噂その3)アレナドがドジャース入りを熱望?
2025ドジャースの野手ロースター(スタメン・控え)
2024年オフのトランザクション(移籍・契約)

→用語解説
選手オプション・球団オプションとは?
オプトアウトとは?
クオリファイングオファーとは?
ポスティングシステムと25歳ルールとは?
ルール5ドラフトとは?
ノンテンダーFAとは?

「投手編」はこちら




◆2024年時 ドジャースの契約状況(野手)


背番号太字はFA権取得済み(もしくは24オフ取得予定)

 」蛍光青色は25年の契約有り(予定含む)
 」蛍光黄色は25年の契約未定
 」蛍光紫色は25年の契約なしor引退

年俸赤文字が24年オフ、青文字が25年オフで契約切れ


◆二刀流

17 大谷翔平 右投 左打 10yr, $700M (2024-33)


◆野手

3 クリス・テイラー(右打 OF IF)4yr, $60M (2022-25)

5 フレディ・フリーマン(左打 IF)6yr, $162M (2022-27)

8 キケ・ヘルナンデス(右打 OF IF)1yr, $4M (2024)

9 ギャビン・ラックス(左打 IF)※2 1yr, $1.225M (2024) ※移籍

11 ミゲル・ロハス(右打 IF)1yr, $5M (2025) 

13 マックス・マンシー(左打 IF)2yr, $24M (2024-25)

15 オースティン・バーンズ(右打 C)1yr, $3.5M (2025)

16 ウィル・スミス(右打 C)※0 10yr, $140M (2024-33)

25 トミー・エドマン(両打 IF OF)5yr. $74M (2025-29)

33 ジェームズ・アウトマン(左打 OF)☆1 1yr, $770k (2024)

37 テオスカー・ヘルナンデス(右打 OF)3yr, $66M (2025-27)

44 アンディ・パヘス(右打 OF)☆1 1yr, $740k (2024)

50 ムーキー・ベッツ(右打 IF OF)12yr, $365M (2021-32)

67 ハンター・フェデュシア(左打 C)☆2 1yr, $740k (2024)

76 ディエゴ・カルタヤ(右打 C)☆1 1yr, $770k (2024) ※移籍

93 ケビン・キアマイアー(左打 OF)1yr, $10.5M (2024) ※引退

--- マイケル・コンフォルト(左打 OF)1yr, $17M (2025)

--- キム・ヘソン(左打 2B SS OF 3B)☆3 3yr, $12.5M (2025-27)


選手名の右側の☆はサービスタイム3年未満、※は3年以上5年未満。
マークの後ろの数字はマイナー・オプション年数







【2025年ドジャース野手陣の展望】



◆捕手

捕手は昨オフ長期契約を結んだスミスがレギュラー。

控えのバーンズは今オフ契約が切れますが、25年は球団に選択権があります。
※ドジャースは球団オプションを行使して25年もバーンズと契約(1年350万ドル)


デプスは若手のフェデュシアカルタヤ。これにプロスペクトのダルトン・ラッシングが絡んでくるか?

→1/4 カルタヤはDFAされました。



◆内野手

→11/7 ゴームスGMが来季ベッツの内野手再転向を言及。
→12/10 ゴームスGMがベッツを遊撃で起用する予定と声明。
→1/4 キム・ヘソンと3年契約

内野陣は一塁・フリーマン、三塁・マンシー、遊撃・ベッツで固まっていると言えます。

ロハスが25年シーズンも残留することになったので、相手投手や休養日などを鑑みながら、ベッツロハス(時にはエドマン)で遊撃のスタメンを決めそうです。

二塁にはラックスがいますが、バリバリのレギュラーとはいい難いので、さらに補強が行われそうです。
→1/7 ラックスはレッズにトレード移籍



◆外野手

→11/30 エドマンと2029年まで5年7400万ドルで契約延長(2030年は球団オプション)

外野陣は今季躍進のパヘス、中堅の出来るエドマン

デプスには昨季躍進&今季マイナーで好調のアウトマンと揃ってはいますが、ベッツの内野転向も含めてやや小粒感が否めません。

今季加入のテオスカー・ヘルナンデスは30本塁打・90打点以上と、期待以上の活躍を見せました。

彼の契約延長は今オフの注目事項の一つです。
→11/5 ドジャースはTヘルナンデスにQOを提示
→11/20 TヘルナンデスはQOを辞退
→12/28 ドジャースと3年契約との報道


ユーティリティプレーヤーのテイラー(1B,OF)の契約は25年まで残ってますが、内外野すべて守れるキケ・ヘルナンデスは今季まで。

離脱者が相次いだ後半戦を乗り切れたのはキケの功績も大きいと感じています。
(個人の希望としては来季もドジャースにいて欲しいのですが...)

また捕手でも触れたラッシングが外野も出来るので、25年開幕時ロースター入りの可能性もあるでしょう。

外野はパヘスラッシングを育てながら、エドマンテイラーに、後半戦〜プレーオフで存在感を示したキケ・ヘルナンデス(未定)の3人のユーティリティで補完という方向でしょうか。


投手陣に比べると野手陣は内野陣がほぼ固まっている分、展望は明るいです。

一方で主力選手がベテランと呼んでいい年齢に達してきます。

彼らを休ませる際の選択肢が増やせられるポジションプレーヤーでロースターを組む必要があるでしょう。


→野手の補強

(12/9)FAのマイケル・コンフォルト外野手と1年1700万ドルで契約

(12/28)テオスカー・ヘルナンデスが3年63Mドルで残留。

(1/4)キム・ヘソンと3年12.5Mドルで契約





(噂その1)来季の左翼はテオスカー?フアン・ソト?



気になるテオスカー・ヘルナンデスの去就。
※12/28 Tヘルナンデスは3年契約でド軍残留

また噂の域を出ませんが、現ヤンキースのフアン・ソトにドジャースが興味との報道が出ています。

今オフにFAとなる外野手は

フアン・ソト 左打 26歳 NYY→NYM
.288 41本塁打 OPS.989
→ヤンキースはソトにQO提示→辞退
12/9 ソトはメッツと15年契約


タイラー・オニール 右打 29歳 BOS→BAL
.241 31本塁打 OPS.847
→ 12/8 オニールはオリオールズと3年契約


アンソニー・サンタンダー 両打 30歳 BAL
.235 44本塁打 OPS.814
→オリオールズはサンタンダーにQO提示→辞退


ジュリクソン・プロファー 両打 31歳 SDP
.280 24本塁打 OPS.839


テオスカー・ヘルナンデス 右打 32歳 LAD→LAD
.272 33本塁打 OPS.840
→ドジャースと3年契約で残留


Tヘルナンデスの今季の成績はソトを除けば他の選手と遜色はありません。


大谷・ベッツ・フリーマンのMVPトリオにソトが加わったら...確かに夢のあるストーリーです。

一方でソトは出塁率の高さから「1,2番で使いたい&大谷も3番より上で使いたい」ので

1番ソト 2番ベッツ 3番大谷となり、その後ろに4番フリーマン、さらにはマンシーラックスもおり、左偏重のラインナップとなります。


上位打線のバランス的に適しているのは右の強打者。

ソト獲得には巨額の契約金が必要となるので、ソトとは契約せず、その分の予算を投手に回すのではないか?と予想します。


(12/9追記)ソトはメッツと契約。

コンフォルトが入団したため、Tヘルナンデスへの全力オファー(3年以上の長期契約など)はないと予想する向きも多いです。

とはいえ、Tヘルナンデス陣営は今オフドジャースとの契約延長をアピールしており、他球団の条件と同程度であれば、残留する可能性も高いです。


またド軍は、右の強打・サンタンダーを狙っているとも報じられており、もし2人のどちらかと契約できれば


中堅・エドマン右翼・コンフォルト左翼・Tヘルナンデス or サンタンダー

の外野陣が形成できます、


→12/23 一部報道でTヘルナンデスを逃した場合を想定して、ド軍が鈴木誠也、キム・ハソン、ルイス・ロバートJr.の獲得を検討しているとのこと


(12/28追記)Tヘルナンデスが3年66Mドルでドジャース残留

これで外野のスタメンが

中堅・エドマン右翼・コンフォルト左翼・Tヘルナンデス

で固まったので、これ以上の外野手の大型補強はないでしょう。

一方で、パヘス、アウトマン、ラッシングらの控えのベンチ入り競争は激化しました。








(噂その2)実は右の内野手を獲る?



レギュラーシーズン最も多くショートを守ったのはミゲル・ロハスです。(82試合)


ミゲル・ロハス 右打 35歳
.283 8本塁打 OPS.747(SS,2B,3B,1B)


堅実な守備に加え、打撃も好調で下位打線を牽引。さらにベンチ内ではリーダーシップも発揮し、チームの世界一に貢献しました。

ロハスは今オフで契約切れでしたが、ドジャースが球団オプションを行使して、25年シーズンの1年契約を結びました。

とは言え年齢的にも25年で36歳とベテランの域。激務のショートで162試合通すには不安が残ります。

ロハス離脱時にショートを守ったエドマンや、ベッツの再コンバートも有力な選択肢ですが、もし強打のショートストッパーがFA市場にいるとしたらどうでしょう?


ウィリー・アダメス 右打 29歳 MIL→SFG
.251 32本 OPS.794(SS)
→11/5 ブルワーズはアダメスにQO提示→辞退
→12/7 アダメスはジャイアンツと7年契約


ロハスと比較すると守備力では劣るとの評価ですが、攻撃力では大幅に上回っています。

ソトほどではないとしても、強打の遊撃手であるアダメスには、高額のオファーが集中すると言われています。


また、遊撃手ではなく二塁手を補強するという選択肢もあります。

ドジャースは、23年躍進のジェームズ・アウトマンを、24年シーズンは3分の1程度しかメジャーで使いませんでした。

大谷を除く12名の野手のうち捕手が2名枠を取るので、残りのフィールドプレーヤーのベンチ入り枠は10名です。

25年契約が残っているベッツフリーマンマンシーエドマンは当確でしょうから、残る椅子はわずかに6つ。

ドジャースのレギュラーになることがどれほどシビアかわかります。


24シーズン、最も多くセカンドを守ったのはギャビン・ラックスです。


ギャビン・ラックス 左打 27歳
.251 10本塁打 .703(2B,SS)


ラックスは、対左投手時や守備面も含めて、不動のスタメンとまでは達しておらず、さらなるテコ入れを行う可能性は十分にあります。


今オフFA市場に出る二塁手では

グレイバー・トーレス 28歳 右打 NYY→DET
.257 15本塁打 OPS.709(2B)
→12/28 タイガースと1年契約との報道


キム・ハソン 29歳 両打 SDP
.233 11本塁打 OPS.700(2B,SS,3B)
※11/3 相互オプションを辞退 FAに

・アレックス・ブレグマン 30歳 右打 HOU
.260 26本塁打 OPS.768(3B)
→11/5 アストロズはブレグマンにQO提示→辞退

の3名が有力でしょう。


トーレスは守備面にやや不安があるものの、ワールドシリーズにおいて、ヤンキースの切り込み隊長として存在感を示しました。

ハソンは今回のドジャースの補強ポイントとしてはマッチしてないように感じます。

ブレグマンは長年三塁専任でしたが、代理人のボラス氏が二塁手転向を匂わせています。

また前述のアダメスも、今回のFAにおいて遊撃手以外のポジションにも寛容と報じられており、そのまま二塁のポジションに収まることも可能です。


(11/7追記)ゴームスGMが来季ベッツを内野で起用する方針であることを発表しました。

守備位置については明言しませんでしたが、24年前半に守った遊撃か、以前経験のある二塁のどちらかになるでしょう。

そうなると、補強ポイントはアダメスなどの内野手ではなく、外野手(Tヘルナンデスの再契約含め)にフォーカスすると思われます。

また一部では、アダメスを大型契約で獲得し、ベッツ二塁、エドマン中堅でロハス控え、ラックス移籍という見方もあります。

いずれにせよ左翼・右翼のコーナーポジションには攻撃力の高い選手の獲得を目指すことになるでしょう。


(12/9追記)アダメスはジャイアンツ、ソトはメッツの入団が決まりました。

現状ではベッツ二塁・エドマン遊撃で控えがそれぞれラックス・ロハスという布陣が有力です。

外野も含めてやや左打ち偏重なので、右打ちの野手のさらなる補強は十分にあるでしょう。


(12/10追記)ゴームスGMがベッツの遊撃起用を言及。上で述べた通り二塁手の補強を行う可能性が高まりました。


(1/4追記)ドジャースは韓国からポスティングのキム・ヘソンと3年契約を結びました。

ヘソンは内外野守れるユーティリティ・プレーヤー。

ゴームスGMの発言で「ベッツ遊撃・ラックス二塁が既定路線」とあり、ヘソンはデプス要員として起用するようです。

これでキケ・ヘルナンデスの残留の可能性がかなり低くなった気がします。


(1/7追記)ラックスがトレードでレッズに移籍。
(ドジャースはこのトレードで、プロスペクト外野手のマイク・シロタに加えて、戦力均衡ラウンドAのドラフト指名権を獲得)

こうなると俄然キケ再契約となると思われます。

新戦力のヘソンが後釜に座るのか?ベッツ二塁・ロハス遊撃に戻すのか?

エドマンを内野に回して中堅をパヘス・アウトマンらに争わせるのか?

それともさらなる補強を行うのか?何にせよ動向に注目です。







(噂その3)アレナドがドジャース入りを熱望?



カージナルスがノーラン・アレナドを今オフにトレードに出すと報じられ、界隈が沸き立っています。


・ノーラン・アレナド 33歳 右打 STL
.272 23本塁打 OPS.719(3B,1B)


ゴールドグラブ賞10回、現役最高の三塁手とも称されるアレナド

カージナルスとの契約は2026年まで残っていますが、カ軍はトレード放出を視野に動いているようです。

ただ、アレナドは全球団トレード拒否権を持っているので、どの球団でもというわけにはいかないようで、アストロズへの移籍を拒否したと報じられました。

アレナドが移籍を許容する球団は”ワールドチャンピオンの可能性のあるチーム”と推測されており、その一番手がドジャースだということです。

一方で、来季のドジャースの三塁はマンシーがレギュラーとゴームスGMも明言しています。

とはいえ、マンシーは過去に二塁も守ったことがあるので、マンシー二塁・アレナド三塁という布陣へ方向転換するかもしれません。


三塁といえばもう一人、大物野手がFAになっています。


・アレックス・ブレグマン 30歳 右打 HOU
.260 26本塁打 OPS.768


アストロズがDバックスからFAのクリスチャン・ウォーカーを獲得。

更に先日、カブスからカイル・タッカーとのトレードでイサク・パレデスを獲得していたことから、ブレグマンの残留がほぼなくなりました。

現状ドジャースは、ブレグマン獲得に乗り出してるという情報は出ていません。

ちなみにドジャースが、アレナドかブレグマンを獲得した場合、ラックスが移籍の駒として放出されるのでは?と噂されています。

※ロッキーズ時代の2019年2月に8年総額260Mドルで契約延長









◆2025ドジャースの野手ロースター

※記事更新時のもの


現状の補強状況から予想される2025年シーズンのドジャースのスタメン・控えのベンチ入りメンバーは以下の通り。

・スタメン
(指)大谷翔平 (左打)
(捕)ウィル・スミス(右打 C)
(一)フレディ・フリーマン(左打 1B)
(二)キム・ヘソン(左打 2B SS OF 3B)
(三)マックス・マンシー(左打 3B)
(遊)ムーキー・ベッツ(右打 SS 2B OF) 
(左)テオスカー・ヘルナンデス(右打 OF)
(中)トミー・エドマン(両打 2B 3B SS OF)
(右)マイケル・コンフォルト(左打 OF)

・控え
オースティン・バーンズ(右打 C 2B 3B)
ミゲル・ロハス(右打 SS 3B 2B)
クリス・テイラー(右打 OF SS 3B 2B)
アンディ・パヘス(右打 OF)
ジェームズ・アウトマン(左打 OF) 


ベンチ入り野手は大谷+13名となることが予想されるので、捕手のバーンズ以外の控えがどうなるか?気になるところです。

さらにラックスのトレード移籍で、正二塁手が誰になるのか?にも注目が集まっています。

大谷をシーズン中に二刀流区分に移行するため、25年は開幕から投手登録する必要があります。
必然的に、投手(大谷+12投手)・野手(大谷以外13野手)が開幕時のロースター構成となります。

このあたりのルールについては以下を参考ください。

大谷翔平、二刀流復活のタイムテーブル。故障〜手術〜リハビリ【肘靭帯損傷・左肩亜脱臼】





◆2024オフシーズンのトランザクション(移籍・契約)


※日付は現地時間

1/9
・SP Jose Vasquez acquired from Twins for C Diego Cartaya
・C Diego Cartaya traded to Twins for SP Jose Vasquez
・RP Brusdar Graterol agreed to one-year contract (2025), avoiding arbitration
・RP Michael Kopech agreed to one-year contract (2025), avoiding arbitration
・RP Evan Phillips agreed to one-year contract (2025), avoiding arbitration
・RP Anthony Banda agreed to one-year contract (2025), avoiding arbitrationRP 

1/6
・OF Mike Sirota acquired from Reds with 2025 Competitive Balance Round A draft pick for 2B Gavin Lux
・2B Gavin Lux traded to Reds for OF Mike Sirota and 2025 Competitive Balance Round A draft pick

1/3
・INF Hyeseong Kim agreed to three-year contract (2025-27)
・C Diego Cartaya designated for assignment (pending)

12/27
・OF Teoscar Hernandez agreed to three-year contract (2025-27)

12/20
・RP Julian Fernandez agreed to Minor League contract (2025)

12/16
・RP Matt Sauer agreed to Minor League contract (2025)

12/14
・INF David Bote agreed to Minor League contract (2025)

12/8
・OF Michael Conforto agreed to one-year contract (2025)
・RP Blake Treinen agreed to two-year contract (2025-26)

11/29
・INF/OF Tommy Edman agreed to five-year contract (2025-29)

11/26
・SP Blake Snell agreed to five-year contract (2025-29)

11/23
・RP Giovanny Gallegos agreed to Minor League contract (2025)

11/22
・SP Dustin May agreed to one-year contract (2025), avoiding arbitration
・SP Tony Gonsolin agreed to one-year contract (2025), avoiding arbitration
・SP Zach Logue non-tendered
・RP Brent Honeywell Jr. non-tendered

11/19
・RP Jack Dreyer contract selected from minors

11/16
・RP Joe Jacques agreed to Minor League contract(2025)

11/14
・RP Connor Brogdon outrighted to minors; elected free agency

11/4
・SP Clayton Kershaw player option declined

11/2
・C Austin Barnes club option exercised
・INF Miguel Rojas club option exercised


連覇に向けて、ドジャース球団がどのような手を打ってくるのか?ストーブリーグも目が離せません。


投手についてはこちらをご覧ください。

(投手編|2024年オフ~25年)ロサンゼルス・ドジャースの主力選手の年俸と契約年数とフリーエージェント










(用語解説)球団オプション・選手オプションとは?



今回クレイトン・カーショウ投手やミゲル・ロハス選手の契約で出てきた「オプション」について説明します。

これは長期契約やベテラン選手との契約に付帯する「選択権」のこと。

契約終了時に選手・球団のどちらに延長行使権があるかを表しています。

その種類は大きく分けて、選手オプション球団オプション相互オプションの3つ。

・選手オプション・・・契約年が終了した後、更新するかどうか決める選択権が選手側にある

・球団オプション・・・契約年が終了した後、更新するかどうか決める選択権が球団側にある

・相互オプション・・・契約年が終了した後、更新するかどうか決める選択権が選手・球団両方にある

オプションの行使期限はワールドシリーズ終了から5日以内。

クレイトン・カーショウ投手は、選手オプションを辞退してFAとなりました。

これは同週に受ける手術の経過も含め、ドジャースと契約交渉する時間を十分に取りたかったためと言われています

球団オプションには契約しない場合のバイアウト(解約金)についても定められていることがほとんどです。

球団オプション(500万ドル)で来季の残留が決まったミゲル・ロハス選手には、契約しなかった場合のバイアウト(100万ドル)が設けられていました。







(用語解説)オプトアウト(opt-out)とは?



5年〜10年などの長期契約の中には「オプトアウト(opt-out)」という条項が盛り込まれることがあります。

これは契約途中でも、その内容を解除できる権利のことです。

長期契約は選手にとって、怪我や不調でもサラリーが保証されます。

一方で、契約金以上の目覚しい躍進を遂げても金額は上がりません。

そういった時にオプトアウトを行使することで、契約の見直しを球団に求めたり、FAとなることで、より評価の高い球団や自分の行きたい球団に移籍することができるようになります。

昨オフ球団史上最高額となる12年総額3億2500万ドルで契約した山本由伸投手には、6年目と8年目にオプトアウトの機会が設けられています。

長期契約では、球団の意向で破棄する場合のバイアウト(解約金)が設定されることが多いです。







(用語解説)クオリファイング・オファー(QO)とは?



メジャー各球団は、ワールドシリーズ終了から5日間に限り、自球団の選手に優先かつ独占して交渉することができます。

この期間中に、球団は手放したくない選手に対してMLBが規定した年俸で1年契約を提示します。

この提示=オファーをクオリファイング・オファー(QO)と呼びます。

規定金額は球団が決めるのではなく、MLBの年俸上位125名の平均で毎年算定されます。(2024年オフは2105万ドル)

またQOは「過去に提示されたことがある選手」と「シーズン途中で移籍した選手」は対象外。

QOを受けた選手は提示期限から10日以内(つまりWS終了から15日め)に受諾の可否を回答しなくてはなりません。
※ルール改変のソースが見つからないのですが、報道では今回のQOの回答期限は日本時間11/20となっています。


といっても球団から高額年俸を提示されるくらいの選手ですから、QOの単年契約ではなく、FA市場で大型契約を見込める可能性が高いです。

QOを辞退してFAとなっても、元の球団との交渉・残留が可能です。

そのため、過去QOを受けた選手は1割ほどしかいません。

24年オフもQOを受諾して1年契約を結んだのはレッズのニック・マルティネス投手のみでした。


QOにはもう一つの戦略的な意味が存在します。ドラフト指名権譲渡です。

QOを辞退した選手がFAとなり、他球団に移籍した場合、獲得した球団は元の球団に「ドラフト指名権」を譲渡しなくてはなりません。
※場合によっては25歳に満たない海外選手を獲得するための資金上限をさげられます。(条件が複雑なので割愛)


QOを受けた選手をFAで入団させようとする他球団は、選手の能力、契約内容だけでなく、ドラフト指名権についても比較検討する必要が生じるのです。

MLBでは、こういった戦略的な意味合いでQOすることが多いです。

ドジャースはTヘルナンデス選手にQO提示した一方で、ビューラー投手には提示しませんでした。

ビューラー投手に、24年の年俸(約802万ドル)の倍以上となる2105万ドルを保証するのは避けたいが、複数年やインセンティブなどより魅力的なオファーを提示するだろうというのが現地の見方です。

QOの回答期限を過ぎから12月初旬に開催されるウィンターミーティングにかけて、MLBのストーブリーグは一気に動き出します。








(用語解説)ポスティングシステム「25歳ルール」とは?



11月9日千葉ロッテマリーンズは、所属する佐々木朗希投手がMLB球団に移籍するためのポスティングシステムを申請することを発表しました。

ポスティングとは、海外FA権を持たない選手がメジャーリーグに挑戦するための制度で、過去には大谷選手もこの制度を利用してエンゼルスに入団しました。

ちなみにポスティング(入札)と聞くと、選手には選択の余地がなく、入札額の高い球団に入団するかのように思えますが、そんな事はありません。

ポスティング申請をするまでは所属球団(千葉ロッテ)に主導権がありますが、その後は選手(佐々木朗希投手)が自由に獲得希望球団と交渉することが出来ます。


ここで問題となっているのが「25歳ルール」です

MLBでは、25歳未満かつプロキャリア6年未満の海外選手との契約において

・契約金や年俸などを含めた契約金額は年間500万ドルまで

・入団した選手はマイナー契約からスタートとなる

と定められています。

2017年オフには日本ハムファイターズ(当時)の大谷選手が、この制度のもとロサンゼルス・エンゼルス傘下マイナーに入団しました。


また、各球団には「国際ボーナスプール※」という年間使用上限が定められており、11月の時点では多くの球団がプール金を消費済みです。
※全ての海外選手入団に関わる総金額のこと(入札時に元球団に支払う譲渡金は別)

2024年11月時点で、プール金残高が最大のドジャースでも250万ドル。

これは海外選手と契約する期間が例年1月15日〜12月15日となっているため、すでに各球団が使い切ってしまっているからです。

年が明ければ、プール金上限額までリセットされます。(上限は球団によって500万ドル〜700万ドルと違う)

ポスティングの申請期限は12月15日まで。

そこから45日間の交渉期間を経て、プール金がリセットされる来年1月15日以降に、マイナーでの契約となりそうです。

その際には大谷選手同様、春季トレーニングに招待選手として参加して、順調なら開幕前に40人ロースター入り=メジャー契約を勝ち取る形になるでしょう。








(用語解説)「 ルール5ドラフト」とは?


ドジャースは11月20日、傘下マイナーのジャック・ドライヤー投手を40人ロースター枠に昇格させました。

これはウィンターミーティングで行われる「ルール5ドラフト」での流出を防ぐためのものです。

ルール5ドラフトとは、長い間マイナーで活躍の場を与えられずに飼い殺し状態になることを防ぐための制度。

MLB規約の第5条に規定されていることから、この名称で呼ばれています。

ルール5ドラフトでは、下記条件を満たす他球団の選手を指名して獲得することが出来ます。

40人枠外の選手で

18歳以下で入団・・・プロ在籍5シーズン以上

19歳以上で入団・・・プロ在籍4シーズン以上


獲得する側の球団にも条件があります。

・40人枠に空きがあること

・獲得した選手を次シーズン、アクティブロースター枠に入れ続けること

また、元球団に10万ドル支払う必要があります。


このため登録期限(今年は11/20)になると、各球団が有望選手を40人枠に加えたり、ルール5ドラフトのために選手をDFAするなどして空きを作ったりします。


ウィンターミーティングとは、MLB30チームおよび160を超すマイナーリーグベースボール(MiLB)の全チーム運営関係者らが一堂に会す一大イベント。

そこでは、ルール5ドラフトなどの各選手の去就や、来季以降のリーグ運営などについて直接話し合われます。

毎年12月初旬に設定されており、2024年は12月9日〜12日の4日間行われます。(現地時間)








(用語解説)ノンテンダーFAとは?



MLBでは前シーズン終了時に40人枠に入っていた選手に対して、来季の契約を結ぶ意志があるかどうかを示す期限が定められています。(24年オフは11月22日)

今回ドジャースではハニーウェル投手とローグ投手に来季の契約をしないと伝えました。

ノンテンダー(non-tender:申請なし)されてFAとなることを、通常のFAと区別して「ノンテンダーFA」と呼びます。

なぜ、両投手がノンテンダーFAとなったかというと、メジャーリーグ・サービス・タイム(MLS)が3年以上6年未満の選手には、年俸調停権が与えられるため。

調停になると年俸が大幅にアップすることが多く、逆にダウン率は20%までと定められています。

昨オフには、ブルージェイズのゲレーロJr.選手が年俸調停に臨み、1990万ドルを勝ち取りました。

2022年オフ、当時エンゼルスの大谷選手は調停をせず1年3000万ドルで契約合意。これは過去に調停回避した選手の中で最も高い金額でした。(当時)


年俸調停権のない3年未満の選手には、球団側に年俸決定権があるうえ、マイナーオプションがあるので、経営面でもチーム運営面でも柔軟性が高いのです。

そういった面でもマイナーオプションのない中堅クラスの選手は、ノンテンダーされやすいとも言えます。


ストーブリーグも含め、選手の昇降格や入退団が激しく行われることも、メジャーリーグの魅力の一つです。











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