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たどり着いた世界は自分が生まれなかった平行世界〜米澤穂信「ボトルネック」を読んで〜
いつも、出張に行く時は機内で暇をつぶそうと文庫本を一冊買うのですが、今回はこれ「ボトルネック」米澤穂信基本的に学生が主人公の作品の多い作家さんなんですが、今回も同様に高校1年生のリョウが主人公です。(後で分かったのですが、「氷菓」や「インシテミル」の作者 ...
アニメの文学的昇華②〜細田守&奥寺佐渡子コンビの演出力〜
「おめでとうございます!」僕はこの「おおかみこどもの雨と雪」を見終わったあと、こう叫ばずにいられなかった。「時をかける少女」に続き「サマーウォーズ」を発表し、一気にアニメーション映画監督として一般にも知られる存在となった細田守監督が、次に選んだ題材は親子 ...
アニメの文学的昇華①〜細田守&奥寺佐渡子コンビの演出力〜
彼は夢の舞台から一度、突き落とされた。細田守監督は、2000年、東映よりジブリに出向して新作の監督に抜擢されたものの、その後作品の完成をみずに監督交代という絶望に、一転突き落とされてしまった。そんな彼が復活の狼煙を上げたのは、ジュブナイルSFの金字塔「時をか ...
刹那さからのリスタート「山寺グラフィティ」〜藤子F不二雄の描くループ世界その3〜(感想解説)
傑作の呼び声高い「山寺グラフィティ」が発表されたのは1979年のことだ。(余談だが「あの花」の30年以上前である)僕は、この作品が、藤子F不二雄SF短編の一つの集大成であると常々思っている。この作品の人気は高く、ファンの間で行われたアンケートでも、並みいる藤子F不 ...
魂を還るべき処へ導く「ノスタル爺」〜藤子F不二雄の描くループ世界その2〜(感想解説)
藤子F不二雄の”SF(Sukoshi Fushigi)短編集”の中でも、傑作の呼び声の高い作品「ノスタル爺」が発表されたのは、1974年のことである。戦争が終わったあとも、30年ものあいだ孤島のジャングルに一人旧日本軍兵士として篭っていた浦島太吉。無事帰日を果たし、徴兵の折まで ...
「未来の想い出」の想い出〜藤子F不二雄の描くループ世界その1〜(感想解説)
今まで、プレゼントしたり、貸出したりして、その都度買い求めている一冊の単行本がある。 藤子F不二雄著「未来の想い出」である。(貸出の場合は、要するに借りパクされたままってわけだけど)内容は使い古された(と作中で著者も明言している)”もし人生がやり直せたら? ...
「まんが道」〜藤子不二雄Aの最高傑作であり、昭和30年代の青年群像劇としても素晴らしい作品〜
よく「オススメのマンガあったら教えて下さい」と聴かれることがある。そんなとき、僕は「男だったら、まんが道を一回読んでくれ!読まずに死んだら駄目だよ!」と答えるようにしている。僕の中の「読まずに死んだらいけないシリーズ」の筆頭が、この「まんが道」である。僕 ...







