傑作の呼び声高い「山寺グラフィティ」が発表されたのは1979年のことだ。(余談だが「あの花」の30年以上前である)僕は、この作品が、藤子F不二雄SF短編の一つの集大成であると常々思っている。この作品の人気は高く、ファンの間で行われたアンケートでも、並みいる藤子F不 ...
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魂を還るべき処へ導く「ノスタル爺」〜藤子F不二雄の描くループ世界その2〜(感想解説)
藤子F不二雄の”SF(Sukoshi Fushigi)短編集”の中でも、傑作の呼び声の高い作品「ノスタル爺」が発表されたのは、1974年のことである。戦争が終わったあとも、30年ものあいだ孤島のジャングルに一人旧日本軍兵士として篭っていた浦島太吉。無事帰日を果たし、徴兵の折まで ...
「未来の想い出」の想い出〜藤子F不二雄の描くループ世界その1〜(感想解説)
今まで、プレゼントしたり、貸出したりして、その都度買い求めている一冊の単行本がある。 藤子F不二雄著「未来の想い出」である。(貸出の場合は、要するに借りパクされたままってわけだけど)内容は使い古された(と作中で著者も明言している)”もし人生がやり直せたら? ...